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【2025年夏限定】マリアージュフレール銀座松屋通り店のフレンチサーマーティー”サマーローズアフタヌーンティー”の体験記!紅茶6銘柄を飲んだ感想

2025年マリアージュフレール銀座松屋通り店のアフタヌーンティー「サマーロゼ」
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3年にわたりマリアージュフレール銀座松屋通り店のアフタヌーンティーに通い続けている、紅茶好きのミス・レモンです。今年も心待ちにしていた夏の新作フレンチサマーティーの季節がやってきました!

昨年2024年の夏は、銀座松屋通り店の改修工事のため、残念ながらアフタヌーンティーがお休みでランチのみの訪問でした。フリーフローで心ゆくまで紅茶を味わえるアフタヌーンティーが恋しくてたまらなかったので、今年は念願叶って再開してもらえて本当に嬉しい限りです。

2025年のテーマは”サマーロゼ”。フレンチサマーティー史上初の白茶ベースで、美しいロゼ色のお茶が登場しました。この発売を記念したアフタヌーンティーを早速体験してきたので、今年のフレンチサマーティー「サマーロゼ」の全貌が気になる方は、ぜひ参考にしてください。

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Contents
  1. マリアージュフレール:時を超えて愛される、フランス紅茶芸術の真髄
  2. マリアージュフレール銀座松屋通り店:迷わず辿り着くアクセスガイド
  3. マリアージュフレール銀座松屋通り店:銀座の眺望とオペラが織りなす極上のサロン・ド・テ体験
  4. 2025年マリアージュフレール銀座松屋通り店「アフタヌーンティー”サマーロゼ”」基本情報
  5. アフタヌーンティーを彩るオプションドリンク:魅惑のモクテル
  6. 2025年夏「アフタヌーンティー”サマーロゼ”」メニューを徹底解説
  7. マリアージュフレール銀座松屋通り店:2時間制ティーフリーフローのルールとマナー
  8. 3年通った私が伝える!マリアージュフレール銀座松屋通り店での紅茶選びのコツ
  9. ”サマーローズアフタヌーンティー”で実際に飲んだお茶と紅茶6種類を紹介:おすすめティーペアリング
  10. マリアージュフレール銀座松屋通り店 店舗情報
  11. 【まとめ】マリアージュフレール銀座松屋通り店で至福のフレンチサマーティー体験
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マリアージュフレール:時を超えて愛される、フランス紅茶芸術の真髄

1854年、マリアージュ家の兄弟がお茶とヴァニラの輸入・卸売から始めたマリアージュフレール。彼らはフランス随一の高級紅茶専門店としての地位を確立しました。

しかし、その長い歴史の中で転機が訪れます。1980年代にマリアージュ家の血を引く後継者が途絶えそうになった際、オランダ人のリシャール・ブノエとタイ人のキティチャ・サンマネが事業を承継し、現代でいうスタートアップや事業承継の形で小売事業を本格化させたのです。

彼らが目指したのは、これまでの紅茶に対する「婦人が花柄のカップでおしゃべりをしている」といったステレオタイプなイメージの刷新でした。代わりに提案したのは、若い男性でも気軽に茶の世界を楽しめる『フランス流行茶芸術』という新しい世界観です。

その具体的な取り組みは多岐にわたります。

  • 世界中から仕入れた様々なお茶をワインのように楽しむ「ティーペアリング」の提案。
  • お茶を料理として味わう「お茶のフレンチ」という新たな食の体験の提供。
  • 店舗のインテリアやティーセットにも徹底的にこだわり、紅茶全体の美的体験を向上させる試み。

これらの革新的な取り組みにより、マリアージュフレールは単なる高級紅茶店から、世界をリードする紅茶ブランドへと躍進しました。

特に、卓越したブレンドの才を持つキティチャ・サンマネは、数々の記憶に残るお茶を生み出します。その代表的な銘柄である「マルコポーロ」「ボレロ」「アールグレイフレンチブルー」は、現在も世界中に熱狂的なファンを持つ傑作ばかりです。

まさに、美食の国フランスならではの「紅茶の楽しみ」を提供してくれる、それがマリアージュフレールの揺るぎない価値なのです。


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マリアージュフレール銀座松屋通り店:迷わず辿り着くアクセスガイド

銀座にはマリアージュフレールのカフェが「銀座本店」と「銀座松屋通り店」の2店舗ありますが、今回アフタヌーンティーを体験いただくのは「銀座松屋通り店」です。

最寄駅は東京メトロ銀座駅(A12出口)となります。

マリアージュフレール銀座松屋通り店は、銀座4丁目の三和ビル2Fに位置しています。初めて訪れる方には少し分かりづらい可能性もあるため、アクセス方法を詳しく解説します。

おすすめルート:松屋通りからのアクセス

銀座松屋通り沿いに建つグレーのビル「GINZA SANWA BLDG.」の外観。1階には複数の飲食店が入っており、看板には「RESTAURANTS」の文字。右側の入り口の上には「GINZA SANWA BLDG.」と表示されている。緑豊かな街路樹が日差しを遮っている。マリアージュフレール銀座松屋通り店はこのビルの2階。
銀座松屋通りに面した三和ビルの外観。マリアージュフレール銀座松屋通り店はこのビルの2階にあります。

一番分かりやすく、おすすめのルートは松屋通りからです。

入り口: ブティック「GENTEN」の脇にある階段を2階へ上がるか、三和ビル1階にあるエレベーターで2階へお越しください。

銀座松屋通りに面した建物の入り口付近。左手には「genten」と書かれたブティックのショーウィンドウが見える。その右隣に、円形の金色のマリアージュフレールのロゴ看板が掲げられている。入り口はガラス扉で、扉や壁には小さなマリアージュフレールのロゴシールも貼られている。画面中央右には、上へ続く階段の一部が見える。これがマリアージュフレール銀座松屋通り店(三和ビル2階)への推奨される入り口。
銀座松屋通り沿い、ブティック「GENTEN」の脇にあるマリアージュフレール銀座松屋通り店への入り口。階段を上がって2階へ、または三和ビルのエレベーターを利用できる。

別のルート:中央通りからのアクセス(※やや複雑)

中央通りからもアクセス可能ですが、やや分かりづらいため、上記の松屋通りからのルートを推奨します。

  1. エスカレーター: 中央通りのエスカレーターで地下1階へ降ります。
  2. 通過: 地下1階のしゃぶしゃぶ「ざくろ銀座」と「トップス銀座」の前を通り過ぎます。
  3. エレベーター: そのまま進むとエレベーターホールがありますので、2階へお上がりください。

マリアージュフレール銀座松屋通り店:銀座の眺望とオペラが織りなす極上のサロン・ド・テ体験

マリアージュフレール銀座松屋通り店の「サロン・ド・テ」は、一歩足を踏み入れた瞬間から、まるで別世界へと誘われるような空間です。窓越しには、四季折々の表情を見せるハナミズキの街路樹と、洗練された銀座松屋の街並みが広がり、都会の中にいながらにして開放感を味わえます。

窓に面した明るいマリアージュフレール銀座松屋通り店のテーブル席。白いテーブルクロスの上には、白いティーカップとソーサーが置かれた席が2つ、中央には白いシュガーポットと銀色の二段のアフタヌーンティースタンドが配置されている。窓の外には緑の木々が生い茂り、右奥には「STARBUCKS」の看板が見える。窓際には白い胡蝶蘭の鉢植えが置かれ、室内は黄色がかった温かい照明で照らされている。籐製の背もたれの椅子がテーブルを囲んでいる。
マリアージュフレール銀座松屋通り店の座席店内は、コロニアル風の上質な調度品で統一され、優雅なオペラの音楽が静かに流れています。紅茶のティーカップやグラスが美しく並ぶテーブルは、まさに「フランス流行茶芸術」の世界観を体現した空間です。

今回ご案内いただいたのは、窓際席です。

偶然2022年の夏にも同じ席でした。窓からは街路樹の緑が広がり、松屋通りのスターバックス銀座も見えます。松屋通りらしい素敵な眺めです。

窓際の明るいマリアージュフレール銀座松屋通り店のテーブル。白いテーブルクロスの上に、ロゴ入りの白いシュガーポット、白地に黒い縁取りのティーカップとソーサー、銀色のナイフと小さなスプーン、折り畳まれた白い布製ナプキン、ブランド名が印字された白いメニュー、そして白い鉛筆が置かれている。背景には窓があり、外の緑の葉が見える。籐製の背もたれを持つ椅子がテーブルに配置されている。
マリアージュフレール銀座松屋通り店のテーブルには、ティーカップ、ソーサー、シュガーポットが並んでいます。窓際には白い胡蝶蘭の鉢植えが飾られ、穏やかな光が差し込んで心地よいです。

白クロスのテーブルには、ブランドロゴ入りのシュガーポット、ティーカップ&ソーサー、シルバーのカトラリー、白いナプキン、そしてメニューと鉛筆が丁寧に配置されています。

こちらが今回のアフタヌーンティーのメニューです。

シックなモノクロのデザインは格調高く、マリアージュフレールならではの美意識が凝縮されています。紙面には洗練されたブランドのロゴが配され、さらに創始者アンリ・マリアージュの格言が添えられています。

マリアージュフレール銀座松屋通り店のアフタヌーンティーメニュー。中央に「MARIAGE FRERES」のロゴ、その下に「AFTERNOON TEA "SUMMER ROSÉ"」と英語で表記され、さらに日本語で「アフタヌーンティー "サマー ロゼ"」と続く。一番下には「2025」と大きく年号が記載されている。上部には「EXCLUSIVE IN GINZA MATSUYA DORI」と書かれており、銀座松屋通り店限定のメニューであることがわかる。右隣には金色のフォークが2本並べられている。
マリアージュフレール銀座松屋通り店で提供される、2025年新作フレンチサマーティー「パリサマー」発売記念アフタヌーンティー「SUMMER ROSÉ」のメニュー。

「冒険と詩の香り」これは、マリアージュフレールの哲学と世界観を物語る、重要な手がかりとなっていますね。

さあ、いよいよ心躍るアフタヌーンティーの始まりです!

2025年マリアージュフレール銀座松屋通り店「アフタヌーンティー”サマーロゼ”」基本情報

マリアージュフレール銀座松屋通り店のアフタヌーンティー。白いテーブルクロスの上に、銀色の三段ティースタンドが置かれ、上段にはスイーツ、中段にはスコーンとジャム、下段にはセイボリーが美しく盛り付けられている。手前には白いカップに入った紅茶、右側にはアイスティー、左側にはティーモクテルが置かれている。背景の窓からは緑の木々と、遠くに「STARBUCKS」の看板が見える。
マリアージュフレール銀座松屋通り店で楽しむ、2025年新作フレンチサマーティー「パリサマー」発売記念のアフタヌーンティー。

マリアージュフレール銀座松屋通り店で楽しむ、2025年新作フレンチサマーティー「パリサマー」発売記念のアフタヌーンティー。

ロンドン コヴェント ガーデンにあるマリアージュ フレールと同じく、気品あふれるシルバー製のアフタヌーンスタンドのサーブ。まずはセイボリーとスコーンが提供され、良い頃合いでスイーツが提供されます。

2025年『AFTERNOON TEA – SUMMER ROSÉ』

【場所】 マリアージュフレール銀座松屋通り店

【期間】 2025年7月5日 ~ 8月31日(8月2日3日を除く)の期間中、土曜日、日曜日、祝日のみの限定開催。※要予約

【価格】 1名 12,650円 税込み  2名以上11,550円 (消費税込み)

※追加料金 1,760円 でノンアルコールティーカクテルも注文可能

【営業時間】三部制:第一部 12:00~、第二部 13:00~、第三部 14:00~

【制限時間】2時間 ※席の利用は2時間。ラストオーダー終了30分前。

 ※ティーリスト約100銘柄以上から選べる。(1,650円以上の銘柄は差額が発生) 

【予約方法】電話のみ

【公式HP】マリアージュフレール銀座松屋通り店

アフタヌーンティーを彩るオプションドリンク:魅惑のモクテル

マリアージュフレールのティーモクテル。ベースはフレンチサマーティー”リオサマー”をベース。グラスに注がれたビビットピンクの水色が美しい。
オプションで使いできるティーモクテルはリオサマーベース。

ティーモクテルは別途1,750円でオーダー可能。アサイーとグリーン マテ香るフレーバード ティー”リオサマー”を使用した、ティーモクテル。ビビットなロゼ色の水色が綺麗です。フランスの桃のジュースと炭酸で割っているた甘い味わです。

2025年夏「アフタヌーンティー”サマーロゼ”」メニューを徹底解説

夏を彩るフレンチサマーティーを使用した珠玉のセイボリー

「白いプレートに盛り付けられた、色鮮やかなセイボリーの数々。左奥にはミニバーガー、手前には赤いソースに囲まれた白いクネル、右奥には赤い野菜が乗ったパイが並び、それぞれが夏のテーマカラーで彩られている。」
2025年サマーローズアフタヌーンティーのセイボリープレート全体。コンセプトカラーのローズを基調とした食欲をそそる美しい盛り付け。肉魚、魚介、夏野菜、バランスよく楽しめるお茶のフレンチ。

【本日のセイボリーメニュー一覧】

  • 白茶”サマーロゼ”香る楽園のジュレとジャンボンドパリのデュエット 紫キャベツ、パセリ、レーズンマスタードのアクセント
  • 紅茶”カサブランカ”香る仔羊のケフタ ナスのフムスとラタトゥイユのカナッペ
  • 緑茶”ハワイ カワイイ”とレモングラスの香りを纏った天使海老と青パパイヤのレムラード
  • 緑茶”テ シュルル ニル”の波にたゆたう箱舟仕立て スズキのクネル、スイカのペシュドヴィーニュのクーリ
白茶”サマーロゼ”香る楽園のジュレとジャンボンドパリのデュエット 紫キャベツ、パセリ、レーズンマスタードのアクセント
マリアージュフレール2025年夏限定アフタヌーンティーより、白茶”サマーロゼ”香る楽園のジュレとジャンボンドパリのデュエット 紫キャベツ、パセリ、レーズンマスタードのアクセント。

2025年夏のアフタヌーンティーのセイボリーで特に印象的だったのが、この白茶“サマーロゼ”香る楽園のジュレとジャンボンドパリのデュエットです。ハムの王様と称される「ジャンボンドパリ」をダイス状に切り、夏の新作ティー“サマーロゼ”を使った美しいジュレで閉じ込めた、まさに魅惑の逸品でした。

デザインは、サマーロゼのコンセプトのバカンスのビーチパラソルのようにイメージしているそうです。

実際にいただいてみると、サマーロゼの赤い実やざくろが香るフルーティーな味わいが口いっぱいに広がり、その絶妙な風味はまさに絶品でした。さらに、紫キャベツのシャキシャキ感やパセリ、レーズンマスタードが特別なアクセントとなり、香ばしいパイとハム、ジュレが織りなす様々な複雑な食感を心ゆくまで堪能することができました。

モロッコの風を感じる一品。紅茶”カサブランカ”が香る仔羊のケフタと、夏野菜たっぷりのカナッペ。
フレンチサマーティーの人気銘柄紅茶”カサブランカ”香る仔羊のケフタ ナスのフムスとラタトゥイユのカナッペ。本格モロッコ料理をマリフレ流の解釈で

ケフタとは、モロッコで親しまれているスパイシーでジューシーなお肉の郷土料理。この一品には、モロッコの地名を冠したマリアージュフレールの人気茶「カサブランカ」が使用されています。ベルガモットやミントの爽やかな香りが特徴のこのお茶が加わることで、仔羊の臭みはなく、非常に食べやすく仕上がっていました。

夏野菜たっぷりのラタトゥイユを乗せたカナッペをお肉と一緒にいただくスタイルで、仔羊と紅茶“カサブランカ”の意外なほどの相性の良さに驚きました。仔羊と夏野菜、そしてカサブランカの香りが相まって、さらに食欲をそそられました。

小さな器に盛り付けられた、レムラード状の天使海老と青パパイヤのサラダ。上にはハーブと花が飾られ、南国らしい盛り付け。
緑茶”ハワイ カワイイ”とレモングラスの香りを纏った天使海老と青パパイヤのレムラードはポリネシアンテイストで夏にピッタリ

特徴は、まさにポリネシアンな味わい。使用されている緑茶“ハワイカワイイ”は、ハイビスカスやパイナップルの香りが広がる、夏にぴったりの銘柄です。

青パパイヤをマヨネーズであえた中には、プリプリの天使海老と、小さく丁寧にダイス状にカットされたりんごが隠されていました。りんごのシャキシャキとした爽やかな食感がアクセントとなり、口の中に広がるトロピカルな風味は格別でした。

前のスパイシーな仔羊のケフタの後にいただくと、その対照的な爽やかさが際立ち、コース全体のバランスを見事に整える一品でした。

小さなガラスの器に、白いスズキのすり身(クネル)が盛り付けられ、その周りには赤いスイカのソースが囲んでいる。赤い身と双葉のような緑色のハーブが添えられ、非常に芸術的な見た目。
人気フレンチサマーティー銘柄の緑茶“テシュルルニル”が香るスズキのクネルとスイカのクーリ。マリアージュフレールらしい詩的な一皿。

2025年夏の「ローズサマーアフタヌーンティー」でひときわ目を引いたのが、この緑茶“テシュルルニル”の波にたゆたう箱舟仕立てのセイボリーです。

レモングラスやヴァニラが香るナイル川をイメージした緑茶“テシュルルニル”の香りが、夏が旬のスズキのすり身(クネル)と、その周りを飾るスイカのペシュドヴィーニュのクーリ(ソース)と見事な調和を見せていました。

スイカのフルーティーな風味と、スズキのすり身、そして緑茶「テシュルルニル」が奏でる魅惑的なハーモニーは、まさにマリアージュフレールでしか味わえない個性を放っていました。爽やかですが水分があるので、先ほどのパパイヤのセイボリーまた違う食感で楽しかったです。

英国伝統とフランスのエスプリが融合した絶品のスコーン

マリアージュフレールのアフタヌーンティーで提供されるスコーンは、定番のレーズンスコーン「スコーンパリジャン」に加え、銀座松屋通り店限定の「紅茶のスコーン」です。

白い皿に複数個の丸いスコーンが並べられており、その間に白い小さなカップに入ったジャムとバターが配置されている。
マリアージュフレール銀座松屋通り店でしか味わえない、特別な紅茶のスコーンとパリ・ロンドンで人気のレーズンスコーン”パリジャン”が並ぶ。特製紅茶ジャムとフランス製バターを添えて。

マリアージュフレールのアフタヌーンティーで提供されるスコーンは、一般的なクロテッドクリームではなく、フランス産の上質なバターと共にいただきます。また、ジャムは、他では味わえないマリアージュフレール特製の紅茶ジャムです。

マリアージュフレールの伝統的な紅茶のジャム。エロスはフラワリーで甘やかな香りがする紅茶
夏に人気の紅茶エロスが香るジャム。琥珀色に輝いて見た目も美しい。

実は、この紅茶のジャム自体は、アンリ・マリアージュの時代に考案された大変由緒あるもので、1980年代の小売スタートと共に復活したという歴史があります。現在は様々な種類の紅茶ジャムが展開されており、スコーンとのマリアージュをさらに豊かなものにしています。

マリアージュフレールのアフタヌーンティーで提供される紅茶ジャムは、実は日替わりで、同じプランに参加してもその内容が変わることがあるようです。このサプライズも、訪れるたびに異なる発見があるマリアージュフレールならではの楽しみの一つと言えるでしょう。

今回、提供されたのは、紅茶「エロス」を使用したジャムでした。紅茶「エロス」は、モーヴやブルーエ、ハイビスカスの花々が美しく散りばめられた、まさにフラワリーな香りが特徴の銘柄です。

2025年のサマーローズアフタヌーンティーでは、夏に人気の紅茶「ボレロ」の茶葉をふんだんに使用したスコーンが登場しました。

銀座松屋通り店限定の紅茶のスコーン。2025年夏のフレーバーは紅茶”ボレロ”を使用している。茶葉がふんだんに使用され、大きなドライアプリコットも生地からのぞいている。
銀座松屋通り店限定の紅茶のスコーン。2025年夏のフレーバーは夏に人気の紅茶”ボレロ”。優雅で夢のような味わい。

2025年のサマーローズアフタヌーンティーでは、夏に人気の紅茶「ボレロ」の茶葉をふんだんに使用したスコーンが登場しました。

ギャルソンも思わず「どうして今まで作らなかったのでしょう」と言うほどの、まさにありそうでなかったファン待望のフレーバーです。スコーンを割ると、中からは大きなドライアプリコットの姿が現れ、爽やかなアクセントを加えます。

「ボレロ」のスコーンと琥珀色に輝く「エロス」のジャムを一緒にいただけば、口の中に広がる風味はまさに「夢のように美味しい」の一言。その繊細で甘やかな味わいは、スコーンとの相性も抜群で、忘れられない体験となりました。

焼き色が美しい丸いレーズンスコーンが白い皿に置かれている。表面は照りがあり、レーズンが散見される。皿の縁には筆記体でマリアージュフレールと書かれており、黒いラインが入っている。
レーズンスコーンの”パリジャン”ロンドンやパリのサロン・ド・テでも長年一番人気の王道のフレーバーです。

そして、もう一つは定番の「スコーン パリジャン」です。こちらは、マリアージュフレールのロンドンやパリのサロン・ド・テでも長年一番人気の王道のフレーバーです。

最近の日本ではこうした昔ながらのレーズンスコーンは、見かける機会が少なくなりました。今回改めていただきましたが、やはり美味しい!ぶどうの酸味とスコーンの優しい甘さやバターの風味と合わさり、なんともホッとする味わいです。

紅茶のジャムを添えていただくのももちろん良いのですが、バターだけでシンプルにいただくのもお気に入りの食べ方です。

華やかな”サマーロゼ”の世界観を表現した誘惑スイーツ

白い皿の上に、四種類の彩り豊かなプチスイーツが載っている。左手前には、角切りにされた黄色のマンゴーが乗った小さなタルト。左奥には、黄色と白の二層になったグラスデザート。右手前には、赤いジュレの上に白いクリームと緑の葉が飾られたスイーツ。右奥には、赤いマカロンが見える。皿の縁には黒いラインが入っている。
2025年サマーローズアフタヌーンティーのスイーツプレート全体。コンセプトカラーのローズを基調とし、イエローをアクセントカラーにした美しい盛り付け。マンゴーのタルトや赤いマカロンなど、夏の彩りが豊かです。

【本日のスイーツメニュー一覧】

  • 白茶”サマーロゼ”の芳醇な香りのテリーヌ シャンティフロマージュブランとハーブサラダを添えて
  • 緑茶”バビロニア”香るマンゴーのタルト いにしえの空中庭園に咲く花に見立てて
  • 緑茶”トーキョーモヒート”のアクアリウム 心踊るヴァカンスの香り
  • 紅茶”テデマハラジャ”あしらうマカロン王殿に眠る宝石を求めて
透明感のある赤いゼリーが四角く盛り付けられ、上には白いクリームと緑色のハーブが飾られている。ゼリーの中には赤い果肉が見える。
白茶”サマーロゼ”の芳醇な香りのテリーヌ シャンティフロマージュブランとハーブサラダを添えて。スイーツなのに甘すぎない、夏にぴったり逸品

サマーローズアフタヌーンティーのスイーツの中でも、白茶”サマーロゼ”を使用した冷たいテリーヌはやはり主役級で印象的でした。

このテリーヌは、グレープフルーツ、フランボワーズ、桃といった夏の果実をふんだんに使い、その上に爽やかなシャンティフロマージュブランを載せ、ハーブサラダ仕立てにされています。特筆すべきは、ピンクペッパーが巧みなアクセントとなり、フルーツの自然な甘さを一層際立たせている点です。

見た目は美しいスイーツですが、その味わいはまるで前菜のように甘さ控えめ。夏の暑い季節には、甘すぎるものよりも喉越しが良いものが美味しく感じられます。季節の移ろいや気候まで考慮し、緻密に計算しているシェフのこだわりが、このテリーヌから感じられました。

サクサクのタルト生地の上に、鮮やかな黄色の角切りマンゴーがたっぷり乗せられ、白いクリームが添えられている。
緑茶”バビロニア”香るマンゴーのタルト いにしえの空中庭園に咲く花に見立てて マリフレらしい冒険ロマンを掻き立てられるスイーツ

2025年サマーローズアフタヌーンティーのスイーツプレートで、一番美味しかったのは、この緑茶“バビロニア”香るマンゴーのタルトでした。

伝説の空中都市バビロニアをイメージしたマリフレらしい冒険ロマンあふれる銘柄「フレンチサマーティーバビロニア」。ベリーやザクロ、オレンジピールなどの果実が香るマリアージュフレールお得意の甘い緑茶の特徴が、タルト全体に華やかさを添えていました。

旬のマンゴーを贅沢に使用し、なめらかなカスタードと共に楽しめるこのタルト。特に驚いたのは、中に隠れた濃い柑橘のコンフィチュールの存在。マンゴーとカスタードが比較的甘さ控えめに仕上げられているからこそ、そのコンフィチュールの濃厚な甘さが一層際立ち、口の中で豊かなハーモニーを奏でるのだと感嘆しました。

鮮やかなオレンジ色のマカロンが白い皿に置かれている。表面には黒い粒が散りばめられ、上部には薄い飴のような飾りとナッツが添えられている。
紅茶”テデマハラジャ”あしらうマカロン:王殿に眠る宝石を求めて。豪華絢爛なインドをイメージした、アッサムとダージリンが織りなす奥深い紅茶の香りと、ヘーゼルナッツ、ヴァニラの濃厚な味わいが特徴。

フレンチサマーコレクションのお茶のシリーズから、豪華絢爛なインドの宝石をイメージしたオレンジ色のマカロンが登場しました。「王殿に眠る宝石を求めて」と名付けられたこの一品は、その名の通り、期待を裏切らない輝きを放っていました。

このマカロンには、アッサムとダージリンという2種類のインド紅茶がベースの「テデマハラジャ」が惜しみなく使用されています。

一口いただくと、ヘーゼルナッツとヴァニラの濃厚で芳醇な甘みが広がり、その奥から柑橘系の果物の爽やかなアクセントが追いかけてくることで、味わい全体が一層引き立ちました。まさに、マハラジャの宮殿に隠された宝石のような、発見と満足感に満ちた一品。その濃厚かつ複雑な味わいに心ゆくまで満足しました。

透明なグラスに、下から白い層、黄色いジュレ、白い泡の層が重なっている。黄色いジュレの中には赤い金魚の形をしたチョコレートが見え、白い泡の上には緑のハーブが飾られている。
緑茶”トーキョーモヒート”のアクアリウム。涼しげなジュレの中に赤い金魚のチョコレートが泳ぎ、ゆず風味の泡とハーブの海藻がヴァカンスの気分を盛り上げる、見た目も愛らしいグラススイーツ。

スイーツプレートの中で、ひときわ目を惹いたのがこの緑茶”トーキョーモヒート”のアクアリウムです。涼しげな夏の金魚鉢をイメージしたその見た目は、異国の人が「心踊る日本のヴァカンス」と感じる内容なのではないでしょうか?日本の美をフランス流に昇華させるマリフレらしいデザインだと感じました。

透明なジュレの中に泳ぐ赤い金魚はチョコレート、そして海藻は本物のハーブで表現されており、細部までこだわりが感じられます。

ジュレには、ミントやライムの爽やかな香りが特徴のフレンチサマーティー「トーキョーモヒート」が使用されており、その軽やかな香りが全体を引き締めています。そして、上に乗った泡は驚くことにゆず味。マリアージュフレールのゆずは、酸味よりも甘さが強く感じられるのが特徴で、このグラススイーツでもその個性が遺憾なく発揮されていました。

マリアージュフレール銀座松屋通り店:2時間制ティーフリーフローのルールとマナー

マリアージュフレールのアフタヌーンティー体験を語る上で欠かせないのが、その豊富な紅茶のラインナップと、心ゆくまで楽しめるフリーフローシステムです。

マリアージュフレールのアフタヌーンティーは2時間制紅茶飲み放題。約100種類(メニューにないものも含めると500種類とも)もの膨大な種類の紅茶の中から、お好みの銘柄を心ゆくまでお楽しみいただけます。1,650円以上のものは差額が発生するので注意

ホットはポット、アイスはグラスでの提供です。ホットティーはマリアージュフレールオリジネルのティーポット『アール・デコ』で、ブランドのロゴ入りのティーカップにギャルソンが一杯目を注いでくださいます。

オーダーしたものを飲み切ってから次の注文をするスタイルです。

ティーポット「アール・デコ」から、紅茶が白いカップ&ソーサーに注がれている様子。カップにはマリアージュフレールのロゴが入っている。テーブルの上には白いクロスが敷かれ、シルバーのスプーンやナイフが並んでいる。
テーブルで丁寧に注がれる、マリアージュフレールの上質な紅茶。立ち上る香りが、優雅なティータイムの始まりを告げます。

ホットはポット、アイスはグラスでの提供です。ホットティーはマリアージュフレールオリジネルのティーウェア『アール・デコ』で、ブランドのロゴ入りのティーカップにギャルソンが一杯目を注いでくださいます。

メニューとティーリストは持ち帰り不可ですが、店舗では「MY FRENCH TEA LIST」を配布しています。マイフレンチティーリストは持ち帰りOKです。自分の飲んだ銘柄を忘れたくない場合こちらにメモしておきましょう。

店舗でいただける「マイフレンチティーリスト」こちらに飲んだお茶の銘柄を記入しておきます
自分の飲んだお茶や紅茶を記録しておける「マイフレンチティーリスト」
ティーフリーフローのルール
  • 2時間制ティーフリーフロー(ラストオーダーー30分前)
  • 紅茶の種類は100種類以上
  • 差額1,650円以上は差額が発生
  • ホットはポット、アイスはグラス
  • ポットはマリアージュフレールの代表作「アール・デコ」
  • ポット・グラスを飲み切ってから次の注文をする
  • ティーメニューは持ち帰り不可。代わりに「マイフレンチティーリスト」という紅茶の記録ようのメモがもらえるので、こちらに銘柄を記入しておく

3年通った私が伝える!マリアージュフレール銀座松屋通り店での紅茶選びのコツ

マリアージュフレール銀座松屋通り店のティーメニューは魅力的ながらも、初めての方にはまさに「紅茶の呪文」のように感じられるかもしれません。

私自身も初めての訪問時には何を選んでいいか分からず頭を抱えました。今回、マリアージュフレール初体験の同伴者も「トワニングのアールグレイしか知らないんだけど…」と同じ状況に陥っていました。

ご安心ください。銀座松屋通り店のアフタヌーンティーに3年間通い続けた私が、この豊富なラインナップから自分好みの一杯を見つけるための秘訣をご紹介します。

ギャルソンに相談する(最も推奨!)

これが最も推奨する方法です。マリアージュフレールのギャルソンは、紅茶に関する知識が非常に豊富なので、お客様の好みを丁寧に聞きながら、最適な一杯を提案してくれます。会話を楽しみながら、思いがけない出会いを体験できるでしょう。

1.ティーフーズから選ぶ

「今回のセイボリーにおすすめのお茶はどれですか?」「スコーンにおすすめの紅茶はどれですか?」と尋ねると、ギャルソンはさらにブラックティーがいいか、フレーバードティーがいいかなど細かくヒアリングしてくれ、大体6~8銘柄は具体的な名前を挙げてくれます。

これは、ホテルのアフタヌーンティーにはない、紅茶紅茶専門店ならではのサービスであり、マリアージュフレールのティーフリーフローの醍醐味です。

2. 普段飲んでいる紅茶や好みを伝える

普段から飲んでいる紅茶や好きな種類があれば、「私はキームンが好きです」「私はマルコポーロが好きです」というように、具体的な好みを伝える方法も有効です。

理想の一杯を的確に提示される場合もあれば、少し軸をずらした意外な提案もしてくれます。ギャルソンがあなたの好みに合った新たな発見をもたらしてくれるはずです。

3. 「今の季節のおすすめは?」と聞く

「今の季節のおすすめは?」と尋ねるのもおすすめです。

シーズナルティーや、船便で届いたばかりの希少なお茶、時にはティーリストには載っていない「裏メニュー」が出てくることもあります。

4. ホットとアイスで味わいの違いを楽しむ

同じ紅茶でも、ホットティーとアイスティーでは味わいが大きく異なります。

その違いについてもギャルソンが丁寧に教えてくれるので、ぜひ飲み比べてその奥深さを体験してみてください。

一般的に、紅茶好きの方には「お店の人より自分の方が詳しい」というパターンもありますが、マリアージュフレールだけは例外です。ギャルソンの知識は驚くほど豊富で、彼らとの会話を通じて、これまで知らなかった、思いがけない一杯と出会うことができるはずです。

ギャルソンとの会話がなくても選べる!安心の紅茶選びガイド

1. 定番のアールグレイから選ぶ

普段紅茶を飲み慣れていない方でも、アールグレイは一度は口にしたことがあるはず。約100種類もあるティーリストから選ぶのは確かにハードルが高いですが、まず定番銘柄に絞ることで、選択肢を残しつつ迷子になる心配を減らせます。(※ダージリンの場合差額発生する銘柄が多いので初心者さんにはあまりおすすめはしないです)

マリアージュフレールのアールグレイの豊富なティーリスト(12種類)
マリアージュフレールのティーリストには、12種類のアールグレイの銘柄が書いてある。

さらに、アールグレイであれば、追加料金が発生する銘柄がほとんどないため、安心して選びやすいというメリットもあります。ティーリストには12種類のアールグレイの銘柄が並びます。

2. 「オーガニック」マーク付きを狙う

ティーリストにある「Jardin biologique」というオーガニックのマークが付いているお茶は、個人的に非常におすすめです。私自身も過去に「ウバ ブラックウッド」や「アッサムジャングリ」実際にいただきましたが、どれも新鮮な茶葉で淹れた美味しい紅茶の味がしました。

マリアージュフレールの紅茶メニューのページ。多数の紅茶名がフランス語と日本語で記載されており、一部の銘柄には緑色の丸で「Jardin biologique」(オーガニック)のマークが付いている。オーガニックマークの付いた紅茶には、「ブラックウッド」「ジャングリ」などの名称が見える。

3. SNS映えを狙うなら、華やかなアイスティー

もし、写真映えも重視したいのであれば、鮮やかな色合いのアイスティーも良い選択肢に入ります。特に夏には、見た目にも涼やかな鮮やかなブルーの青茶系のアイスティーは他にはあまり無くおすすめです。

氷が入った透明なグラスに、鮮やかな青色の水出しアイスティーが注がれている。グラスの表面には水滴がついている。背景には白いテーブルクロス、籐の椅子、白いティーポットの一部が見える。
写真映えも抜群な、2023年フレンチサマーティー”ソルベブルー”のアイスティー。鮮やかなブルーの色合いが、夏の涼やかさを演出します。

”サマーローズアフタヌーンティー”で実際に飲んだお茶と紅茶6種類を紹介:おすすめティーペアリング

”サマーローズアフタヌーンティー”で実際に飲んだお茶と紅茶をご紹介します。今夏はフレンチサマーティーを中心に、スコーンにぴったりの紅茶もセレクトしました。

  • サマーローズ(ホット/アイス)
  • テシュルルニル(アイス)
  • カサブランカ(アイス)
  • マルコポーロスブリム(ホット)
  • アールグレイインペリアル(ホット)

サマーローズ:アイスとホットを飲み比べ

マリアージュフレールの2025年新作のフレンチサマーティー”サマーロゼ”白茶ベースとロゼ色はシリーズ初登場
マリアージュフレールの2025年新作のフレンチサマーティー”サマーロゼ”白茶ベース、ロゼカラーはシリーズ初登場になる。サロン・ド・テではホット、アイスどちらも楽しめる。

2025年のマリアージュフレールの新作フレンチサマーティーとして登場したのが白茶ベースの”サマーロゼ”です。プロヴァンスのヴァカンスをイメージしたというこの銘柄は、ラベルに描かれたビーチパラソルからもその世界観が伝わってきます。

店長さんにお話を伺ったところ、パリでも非常に人気が高く、すでによく売れているとのこと。マリアージュフレールのフレンチサマーティーとしては初のロゼカラーを採用しており、この鮮やかな赤色はなんと野菜のビーツから抽出されているそうです。ベースとなる白茶は希少で贅沢な素材であり、これまでにないラグジュアリーな雰囲気を醸し出しています。味わいは、ベルガモットとザクロのシャープなアクセントに、赤いフルーツとグレープの心躍らせる香りが広がるという構成。

今回、アイスとホット両方でいただきましたが、緑茶ベースのフレーバーティーでは温度によって個性がくっきりと出る中、「サマーロゼ」はどちらも驚くほど渋みがなく、まるで完熟したチェリーやラズベリーのような、甘酸っぱくも深みのある果実味が全体を包み込んでいました。この上質な甘みとフルーティーさが、今回のスイーツプレートとの相性を格別なものにしていました。

価格は160グラムで9,072円。フレンチサマーティーも価格改定です。元々高価だったフレンチサマーティーもより高嶺の花となりました。しかし、フレンチアイスティーがアフタヌーンティーのフリーフローで心ゆくまでいただけるという点は、まさに大きな魅力です。

テシュルルニル・カサブランカ:店長が語る最初に発売されたフレンチサマーティー

テシュルルニルとカサブランカはフレンチサマーティーの最初期の銘柄。特にカサブランカは人気があります。

そもそもフレンチサマーティーはいつから始まったのか?最初の銘柄はなんだったのか?

銀座松屋通り店の店長さんお話を伺ったところ、「テ シュル ル ニル(ナイルのお茶)」と「カサブランカ」がフレンチサマーティーの最初期の銘柄になると教えていただきました。実はフレンチサマーティーの開発に関わったことがあるんですって。

発売されたのは20年前くらいで、そこからずっと続いているそうで、2025年現在25種類になります。

テ シュル ル ニル(ナイルのお茶)」はシトラスの香りとアクセントのヴァニラが香るフレーバード緑茶。ベースの緑茶は適度な渋みと茶葉本来の甘さのあるバランスの良い感じ。すっきりした飲み口ですが、レモンとヴァニラの甘やかな香りにうっとりします。白身のお魚などあっさりしたお食事と相性抜群です。

カサブランカ」はモロッコを舞台にした名映画をイメージしたお茶。モロッコのミントの香りの緑茶とベルガモットで香りをつけたお茶を組み合わせた爽やかなお茶はアール グレイがお好きな方にもおすすめです。

セイボリー「紅茶”カサブランカ”香る仔羊のケフタ ナスのフムスとラタトゥイユのカナッペ」とのペアリングは最高で、また機会があればラム肉とペアリングしてみたいです。

マルコポーロスブリム:マルコポーロを超えるマルコポーロの特徴

マルコポーロスブリム オーガニックマルコポーロ 後味はマルコよりすっきり。 ベリーが強い。かき氷にも。

マリアージュフレールの数ある銘柄の中でも、その圧倒的な人気を誇る「マルコポーロ」。そのファンの方は多いと思いますが、さらにその上を行く「マルコポーロスブリム」という銘柄はご存知でしょうか?

「スブリム(Sublime)」とはフランス語で「至高」を意味します。今回、この「マルコポーロスブリム」の魅力を、ギャルソンに直接お聞きしました。

マルコポーロスブリムは、オーガニックの茶葉を使用しており、マルコポーロよりも後味がすっきりとしているのが特徴。特にベリーの風味がマルコポーロより強く際立ち、さらにヴァニラや花の優雅な余韻が楽しめる至高の一杯となっています。

ギャルソン曰く、この「マルコポーロスブリム」はなんとかき氷にもおすすめだそうです。ぜひ、その奥深い魅力をご自身で体験してみてください。

アールグレイインペリアル:春摘みダージリンベース

全12種類の中から選んだアールグレイインペリアル

今回は、マリアージュフレール初来店の同伴者を連れてのアフタヌーンティーでした。膨大なティーリストを前にして、彼は迷っていたので、アールグレイで範囲を絞り、12種類もの銘柄の中から選んでもらうことにしました。紅茶好きの私なんかは「もっとギャルソンと会話をすればいいのに」と思うのですが、名前だけ見てパッと決めていましたね。

普段、トワイニングのアールグレイを飲んでいるそうですが、マリアージュフレールのアールグレイインペリアルは、春摘みのダージリンがベースになっているため、トワイニングの力強いアールグレイとはまた一味違った個性に驚き、面白かったようです。

ベルガモットの爽やかな香りとダージリンの上品な風味がスコーンパリジャンの素朴な甘みとバターの香りに絶妙に調和し、まさに「素朴でホッとする」大成功の組み合わせでした。スコーンパリジャンとのペアリングも心ゆくまで楽しみ、大変満足のいくひとときでした。

マリアージュフレール銀座松屋通り店 店舗情報

マリアージュフレール銀座松屋通り店 店舗情報

【住所】東京都中央区銀座4丁目6−1 三和ビル 2F

【電話】03-3564-1854

【最寄駅からのアクセス】東京メトロ銀座駅

【営業時間】

お茶の量り売り 11時00分~20時00分
サロン ド テ  11時30分~20時00分

【定休日】無休

【公式HP】マリアージュフレール銀座松屋通り店

【まとめ】マリアージュフレール銀座松屋通り店で至福のフレンチサマーティー体験

今回の「2025年サマーローズアフタヌーンティー」は、五感で楽しむことのできる、至福のひとときでした。マリアージュフレール銀座松屋通り店で繰り広げられたのは、単なる食事ではなく、まさにフランス流紅茶芸術の真髄でした。

それぞれのティーフーズに込められたマリフレらしい物語と、それを引き立てるお茶の選び方。歴代のフレンチサマーティーを使用した緑茶”バビロニア”香るマンゴーのタルトから、紅茶”テデマハラジャ”あしらうマカロン、そして緑茶”トーキョーモヒート”のアクアリウムに至るまで、全てが計算し尽くされた調和を奏でていました。暑い夏でも美味しく味わうことができました。

そして、何よりも感動したのは、フリーフローで提供される多彩なフレンチティーの数々。特に新作の白茶”サマーロゼ”は、その希少性とラグジュアリーな味わいで、今回のアフタヌーンティーの体験価値を一層高めてくれました。アールグレイインペリアルとスコーンパリジャンの完璧なペアリングや、フレンチサマーティーの歴史的な銘柄も味わえてとても楽しかったです。

マリアージュフレール銀座松屋通り店は、上質なティータイムを求める方にとって、まさに最高の場所です。ぜひ一度、この特別な体験を味わってみてください。

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ABOUT ME
ミス・レモン
ミス・レモン
幼い頃、ディケンズの『クリスマス・カロル』で描かれるクリスマスプディングやミンスパイといった英国菓子の描写に強く憧れていました。絵本の中だけの存在だと思っていたそれらが、紅茶教室で「実在する!」と知った時の深い感動こそが、私のアフタヌーンティー探求の原点です。

紅茶教室では紅茶の産地別の特徴や、ペアリング術、洋食器の知識、そしてアフタヌーンティーの歴史まで深く学び、今では、一口飲めばそのお店の紅茶が基本に忠実かどうかわかるほど。さらに英国菓子教室でも知見を広げ、2018年からは毎年欠かさず英国展へ足を運び、多様なスコーンや英国菓子の世界に触れる喜びに浸っています。

これまでに国内のホテルや紅茶専門店で100回以上のアフタヌーンティーを体験してきました。一度訪れたお店でも、変化や進化を捉えるために継続的に足を運び、その「解像度」を深めることを大切にしています。さらに、アフタヌーンティー体験をホテル業界全体の経営戦略という幅広い視点からも観察することで、他にはない多角的な視点と深い洞察で情報を発信しています。

アフタヌーンティーは、日常のストレスから離れ、素晴らしい体験を通じて美意識を磨き、人生を豊かにしてくれる最高の時間だと信じています。最高の非日常を求める皆様にとって、このブログが信頼できる「決定版」ガイドとなることを願っています。
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