【深掘り解説】帝国ホテル東京 インペリアルラウンジアクア アフタヌーンティー完全ガイド:3年間の軌跡と限定プランの全て(キャラクター、英国フェアなどコラボ多数)

はじめに:帝国ホテルで味わう至福のティータイム

帝国ホテル東京「インペリアルラウンジ アクア」のアフタヌーンティー。それは、訪れるたびに新たな物語が生まれる、極上の「非日常体験」です。
私がこの素晴らしい空間を初めて訪れたのは2022年5月、心ときめくピーターラビットアフタヌーンティーが開催されていた頃でした。格式高い帝国ホテルでのティータイムに、「どんな服装で行けば良いだろう?」と少し緊張したのを、今でも鮮明に覚えています。
しかし、その心配は瞬く間に喜びへと変わり、以来、私はインペリアルラウンジ アクアの虜に。3年間にわたり、愛らしいキャラクターコラボから本格的な英国フェア、季節ごとの美しいプランまで、数々のテーマアフタヌーンティーを体験し続けてきました。
帝国ホテル東京では、アクア以外にも5つのお店でティータイムを経験してきた私ですが、中でもインペリアルラウンジ アクアは、やはりその魅力と歴史において特別な存在です。
本記事は、そんな私の3年間の訪問記録を全て集約した「決定版」ガイドです。豊富な写真と共に、インペリアルラウンジ アクアが提供してきた唯一無二の魅力と、これまでの「歴史」を徹底的にご紹介します。
この完全ガイドが、あなたの最高の帝国ホテルアフタヌーンティー選びの羅針盤になれば嬉しいです。

インペリアルラウンジアクアの基本情報とラウンジの魅力
インペリアルラウンジ アクアの歴史、ブリティッシュスタイルの空間美と日比谷公園を望む眺め
帝国ホテル東京の本館17階に位置する「インペリアルラウンジ アクア」。
このラウンジは、帝国ホテルの大規模な事業計画「21世紀プロジェクト」の一環として、17階の飲料施設が改修されたことで誕生しました。時は2004年5月、「インペリアルバイキングサール」と共に、その歴史を刻み始めました。

インペリアルラウンジ アクア 入り口
インペリアルラウンジ アクアは、11時半から24時まで営業しているラウンジで、バーを併設したゆったりとした空間が魅力です。
デザインを手がけたのは、本館改修を担当した英国人デザイナーのジュリアン・リード氏。そのデザインは、まるで英国のマナーハウスを思わせるような、格調高く洗練された雰囲気を醸し出しています。

広々とした空間に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは、ゆるやかな曲線を描くソファ席と、その奥へと続く開放的なラウンジの眺めです。帝国ホテルらしい上質さを感じさせる落ち着いたベージュ系のカーペットが敷き詰められ、洗練された雰囲気を醸し出しています。
このラウンジの窓からは、時間帯で表情を変える日比谷公園の景色が楽しめます。
夜になると、東京のビル群が煌めく幻想的な夜景へと一変。温かなラウンジの灯りと都会のイルミネーションが織りなすコントラストは、ロマンチックで大人な雰囲気です。

昼間は、窓いっぱいの豊かな緑が広がり、都会の喧騒を忘れさせる開放的で清々しい景色が魅力。インペリアルラウンジ アクアでひときわ人気を集めるのは、この日比谷公園の緑を一望できる窓際のお席です。

陽光が優しく差し込む空間には、ラウンジ全体のデザインコンセプトである英国風の重厚なアームチェアと上品なテーブルが配され、まるでイギリスのマナーハウスの一室でくつろいでいるかのような、格別なティータイムを演出します。
また、小宴会を開ける個室も完備されており、特別な貸切アフタヌーンティーを楽しむことも可能です。OZモールが詳細を確認しやすく、スムーズに予約できます。ぜひ、記念日やグループでの集まりなど、特別なシーンに合わせてご検討ください。
インペリアルラウンジアクアがおひとりさまアフタヌーンティーに選ばれる理由とは

インペリアルラウンジ アクアは、お一人様でも心ゆくまで贅沢な時間を過ごせる、まさに「ひとりヌンティー」に最適な空間です。私自身、3年間にわたる利用経験の中で、女性のお一人様利用が非常に多いと感じてきました。
このラウンジが選ばれるのは、特別な記念日を極上の空間で過ごしたい、自分自身を大切にする方々に支持されているからでしょう。
実際、2025年のOZモール年間アワード「おひとりさま部門」で10位に入賞しており、気軽なランチの店が多い中で、高級ホテルアフタヌーンティーとしての入賞は特筆すべき傾向と言えます。記念日を窓側の特等席で過ごす方や、夕方からのプラン(おそらく会社帰り)を利用する方も想像以上に多く見受けられます。
これは、きめ細やかなホスピタリティを誇る帝国ホテルのバーラウンジだからこそ実現できる、お一人様でも気兼ねなく、最高の体験ができる環境が整っている証拠だと感じています。
インペリアルラウンジアクア店舗情報・アクセス
- 店舗名: インペリアルラウンジ アクア
- 場所: 帝国ホテル東京 本館17階
- 住所: 〒100-8558 東京都千代田区内幸町1丁目1−1
- 電話番号: 03-3539-8186(直通)
- 営業時間: 11:30~~24:00(23:30LO)
- 定休日: 年中無休
- アクセス: 東京メトロ日比谷線ほか「日比谷駅」徒歩3分(A13出口すぐ)
- アフタヌーンティー利用時間: 11時半〜18時
- 予算目安: 2時間制(7,900円〜)3時間制(9,400円〜)
- ドレスコード: なし
- 席数: 201席 全席禁煙
- 予約方法: 電話予約or公式、OZモール、一休などオンライン予約可能
季節で変わるアフタヌーンティーの魅力と構成
インペリアルラウンジ アクアのアフタヌーンティーは、通年プランはなく、季節やテーマに合わせて内容が替わります。 訪れるたび新しい感動があり、何度でも楽しめるのが特徴です。

提供スタイルは華やかな3段スタンド。定番のセイボリー、スコーン、スイーツで構成されます。プランによってスペシャルなアイテムが加わり、その時期ならではの趣向を凝らした内容となります。

厳選された紅茶はポットサービスで自由に飲み替えが可能/約30種類のラインナップから選べ、温かいお湯の差し湯も可能です。次のテーマは2ヶ月ごとに発表される傾向がありますので、窓側席ご希望の方は早めの公式サイトチェックとご予約をおすすめします。
料金と価格推移:価値に見合う特別な体験
私が初めて利用した2022年5月、価格は7,400円でした。
その後、2022年12月8,000円、2023年8月9,200円、2024年9月9,400円と物価高騰を受け行くたびに価格改定がありましたが、これは単なる値上げで終わらなかったのが帝国ホテルの素晴らしいところです。
価格改定と同時に、通常のアフタヌーンティーにはない「スペシャルスイーツ」が追加されるなど、提供内容のさらなる充実が図られました。価値提供を高めようとする、老舗ホテルの「矜持」を強く感じました。
2025年6月現在、都内のラグジュアリーホテルでは1万円を超えることも珍しくありません。そうした市場全体と比較しても、インペリアルラウンジアクアの現在の価格は、最高峰のサービス、優雅な空間、こだわりのメニュー内容を考慮すれば、価値に見合うものであり、非常に良心的な設定だと感じています。
一方で、キャラクターアフタヌーンティーにはこの「スペシャルスイーツ」が付かないことが多い点に注意が必要です。これは、私見なんですがライセンス使用料が関係しているためと推測しています。そのため、量も質も存分に楽しみたい、スペシャルスイーツで満たされたい方には、季節ごとの通常プランが特におすすめです。
愛らしい世界観に浸る!キャラクターコラボアフタヌーンティー
インペリアルラウンジアクアの真骨頂である、多種多様な「期間限定プラン」の魅力を総括
全てのプランに豊富な写真を使用することを明記
ムーミンアフタヌーンティー (開催年:2025/1/15〜3/16)

帝国ホテル東京インペリアルラウンジ アクアで2025年の幕開けを飾ったのは、ムーミン小説出版80周年を記念した、ホテル初の特別なコラボレーションアフタヌーンティー。
このプランの最大の特徴は、ムーミンの故郷フィンランドの食文化が色濃く反映されていた点です。愛らしいムーミンママやリトルミイ、スナフキンを模したスイーツやセイボリーの随所に、本場の家庭料理の温かさや、森と大地の恵みが感じられ心温まる体験でした。


星の王子さまアフタヌーンティー(開催年:2023年7月1日~ 8月31日)

サン=テグジュペリ『星の王子さま』出版80周年を記念したコラボアフタヌーンティーは、単なるキャラクターコラボレーションを超えた感動的な体験でした。
通常は提供されないカクテルですが、このプランでは『星の王子さま』の世界観を表現したモクテル「エターナル ラブ イン アワ ライフ」が登場。王子さまが1日に44回夕焼けを見たというエピソードから着想を得た、まさに心憎い演出です。

価格は2,450円と少々高めに感じつつも、ホテルスタッフの「アクアはバーなので、モクテルは自信があります」という言葉に背中を押されオーダー。その期待をはるかに超える、スパイスとビネガーの心地よい刺激、人生哲学に満ちた奥深い大人の味わいでした。
ティーフーズもまた、息をのむほどに美しく、作品の世界観を見事に表現していました。王子さまの住む星をイメージした繊細なムースフロマージュ、星のように焼き色をつけたメレンゲにアザランと小さな赤い薔薇を添えて息を呑むほど美しかったです。
そしてキャラクタープランで毎回私を驚かせてくれる、マニアックなまでに作品を再現したティーフーズは今回も健在でした。特に、語り部のパイロットが王子さまのために描いた「羊が入っている箱」がティーフーズとして登場したのには、思わず大爆笑。


細部へのこだわりと、作品への深いリスペクトを感じずにはいられません。
数あるキャラクタープランの中でも、『星の王子さま』のような哲学的な作品と、帝国ホテル東京の持つ格調高さや世界観への深い理解は、最高の相性だと強く感じました。単なるアフタヌーンティーではなく、心に深く刻まれる非日常の芸術体験でした。

スヌーピーアフタヌーンティー(開催年:例2022年11月1日〜23年1月3日)

スヌーピー作者チャールズ・M・シュルツ氏生誕100周年を記念した「ピーナッツフレンズアフタヌーンティー」は、2020年コラボに続く第二弾。
このアフタヌーンティーがただのキャラクターコラボと一線を画すのは、「ピーナッツ」コミックの世界観そのものを深く掘り下げた、帝国ホテル東京の並々ならぬ情熱と創造性にあります。

特に私の心に強く響いたのは、ピーナッツの仲間たちが集まって会話をしていた「レンガの壁」が、まさかの美味しいスイーツとして登場したことです。 そのマニアックすぎる再現度と遊び心に、思わず大爆笑してしまいました。
これは、長年ピーナッツの世界観に親しんできた者でなければ気づかないような、まさに「ファンが本当に求めている表現」であり、帝国ホテルの徹底したこだわりを痛感する瞬間でした。
さらに、帝国ホテル東京オリジナルキャラクターである「料理長スヌーピー」の顔をかたどったパンも、このコラボレーションならではの、ファンにはたまらない嬉しいメニューとして提供されました。


ホテルの方のお話では、メニュー開発のためにホテルマンの皆さんがピーナッツ全巻を読み込んだとのこと。スーツを身につけたホテルマンが真剣にコミックの世界に没頭する姿を想像すると、思わず微笑ましくなりますが、そのエピソードから伺えるのは、単にキャラクターの顔を再現するだけに留まらない、作品への深いリスペクトと本気度です。
今回のキャラクターコラボアフタヌーンティーでは、参加者の多くが「ぬい撮り」を楽しんでいらっしゃる光景が印象的でした。これは、単なる食事に留まらない、ファン心理を深く理解した企画ならではの現象と言えるでしょう。

会場には、数多くのスヌーピーグッズと帝国ホテル東京オリジナルの「料理長スヌーピー」の大きなぬいぐるみも設置されており、訪れる人々を魅了していました。まさに、その世界観を愛する人々にとって本当に特別な、記憶に残る企画でした。

ピーターラビットアフタヌーンティー(開催年:2022年3月26日~ 6月30日)

2022年春には絵本出版120周年を記念した「ピーターラビット バースデーアフタヌーンティー」を開催しました。
このプランの最大の特徴は、ピーターラビットの絵本の世界観が、帝国ホテルの洗練されたアフタヌーンティーと見事に融合した点にあります。

愛らしいキャラクターモチーフのスイーツやセイボリーはもちろん、『パイがふたつあったおはなし』に登場する衝撃のあのパイ(?)が登場したり、『ひげねずみサミュエルのおはなし』の「猫まきだんご」から着想を得たスイーツが登場したりと、物語への深い敬意と遊び心が随所に散りばめられていました。


ウェルカムドリンクの人参と苺のジュースや、ホテルマンとのユニークなコースターのやり取りなど、細部にわたるおもてなしも魅力でした。

イギリス好き熱狂!毎年恒例の英国フェアコラボアフタヌーンティー
帝国ホテルでは、駐日英国大使館の後援のもと、2016年から年に一度の「英国フェア」が開催されており、その期間中、帝国ホテルでは英国の国旗がはためき、インペリアルラウンジ アクアには特別なアフタヌーンティーが登場します。

期間中は英国大使館の後援のもと、ホテルに英国旗がはためく。
帝国ホテルと英国の繋がりは深く、1975年のエリザベス女王陛下ご来日の際には、ホテルが接遇を担当し、初代総料理長村上信夫氏が考案した「海老と舌平目のグラタン」を気に入られ女王陛下のお名前を冠することを許されたという英国王室との歴史的なエピソードも持ち合わせています。
このような背景からも、帝国ホテルの英国フェアは単なるイベントを超え、真の英国文化とホスピタリティが融合した、日英の架け橋となる祭典と言えるでしょう。このフェアは日本の迎賓館として誕生した帝国ホテルらしい企画だと思います。意私自身、この「英国フェア」の開催を心待ちにしており、2023年からは毎年欠かさず足を運んでいます。
このフェアの大きな楽しみの一つが、英国のティーブランド「カメリアズ」の新作ティーが登場することです。英国紅茶と聞くと、伝統的なクラシックティーをイメージされる方が多いかもしれません。2007年創業のカメリアズ ティーハウスは健康志向のティーブランドなんですが。 茶園ごとの高品質の茶葉と、薬草学やホメオパシー療法で作られたハーブティーなど非常に品質が高くイギリス的です。一つ一つのこだわりがイギリス好きにはたまらないポイントです。
英国大使館シェフ監修ロイヤルアフタヌーンティー(開催年:例2024年9月1日〜10月31日)

駐日英国大使館エグゼクティブシェフ、フレデリック・ウォルター氏監修による「英国大使館シェフ監修ロイヤルアフタヌーンティー」は、まさにこれまでにない本格的な英国の食文化を体験できる画期的なプランでした。
帝国ホテル東京総料理長・杉本雄氏(現在は帝国ホテル総料理長)が英国王室のティアラをイメージして手掛けたケーキ『45°』が、この特別なティータイムの象徴として登場しました。

このプランで最も驚かされたのは、その斬新な構成です。 アフタヌーンティーでありながら、スイーツはケーキ『45°』一点のみ。残りは全てセイボリーという思い切った内容でした。元々、帝国ホテルのアフタヌーンティーはセイボリーが多く、胃もたれせずに最後まで美味しく楽しめるのが魅力でしたが、このロイヤルアフタヌーンティーでは、その「セイボリーの充実」がついに極まったと感じました。
この大胆な構成からは、洗練されたバランス感覚だけでなく、時には思い切ってチャレンジをする帝国ホテルの社風『伝統と革新』が強く感じられ、深い感銘を受けました。
今回のプランの目玉は、なんと言ってもフレデリック・ウォルター氏監修の「バッキンガムスコーン」です。英国産の小麦を惜しみなく使用した、その力強い味わいは、一口食べるごとに深い満足感を与えてくれました。

種類はプレーンとレーズンで、日本ではあまり影の薄いレーズンですが、イギリスでは今も昔もレーズンが人気。このスコーンのセレクトにも英国らしさを感じました。
また、本格英国式アフタヌーンティーに欠かせないサンドイッチも秀逸でした。帝国ホテルのフードロス対応に開発された白パンを使用した「卵・ツナ・きゅうりのサンドイッチ」は、具材に添えられたミントが香る、まさに本格的なイギリスの味。今回のセイボリーはハーブの細部へのこだわりが光っており英国らしい味を堪能することが出来ました。


この特別なティータイムを彩った新作「カメリアズティー」は、この年のためにブレンドされた「2024-2025スペシャルブレンド」が登場。

カメリアズで人気のアールグレイをベースにバニラティーをブレンドし、薔薇の花びらを散りばめた芳醇な一杯は、至福の香りを運びました。

コロネーションアフタヌーンティー(開催年:例2023年9月1日〜10月31日)

2023年5月に即位した英国王チャールズ3世の戴冠式を記念して、コロネーションと英国王室をテーマにした特別なアフタヌーンティーが登場しました。
このプランでは、戴冠式ゆかりのメニューはもちろんのこと、チャールズ国王、カミラ王妃、そしてロイヤルファミリーのお好きなメニューが随所に散りばめられ、その一つ一つに品格とストーリーが感じられました。
このコロネーションアフタヌーンティーは、英国好きなら誰もが熱狂する要素がまさに盛り沢山。 特に印象的だったのは、戴冠式で昼食会でも提供されたキッシュのレシピを元にした特別なセイボリーが登場したことです。

私自身、これまで数々のアフタヌーンティーを体験してきましたが、このプランの美味しさはまさに過去最高でした。 ロイヤルファミリーの方々の食の好みに触れることで、「やはり英国王室の方々は相当な美食家なのだな」と深く感銘を受けました。
提供されたスコーンは、香ばしいチーズ、風味豊かなフルーツ、そして定番のプレーンの3種類。伝統的な英国の味を心ゆくまで堪能できました。

スペシャルスイーツとして提供された英国伝統のステッキートフィープディングも、忘れられない美味しさでした。

また、カメリアズのアールグレイを使用したウエルカムティーは「プラチナメモリアルブレンド」はエリザベス2世を偲んだブレンドティーになります。昨年のプラチナジュビリーから今年の戴冠式への歴史の流れを感じるセレクトですね。

アッサムをベースに、台湾のフォルモサウーロン、カメリアズのアールグレイをブレンドした、セイボリーにぴったりの大人の味わいです。アイスでもホットでもいただけます。

四季折々の美を表現!帝国ホテルの季節限定アフタヌーンティー
帝国ホテルでは、その卓越した創造性で、日本の四季折々の美しさや年中行事を表現した季節限定アフタヌーンティーも展開しています。
これらのプランは、毎年同じテーマや内容で提供されるわけではなく、その年々で趣向が凝らされるため、私のような長年のファンにとっても常に新鮮な驚きがあります。
まさにその時期ならではの、帝国ホテルがその年に打ち出す「旬」のテーマで、訪れるたびに新しい感動を提供してくれます。
春のアフタヌーンティー
ストロベリーローズアフタヌーンティー(開催年:2023年1月15日〜2月29日)

「ストロベリー×ローズアフタヌーンティー」このプランは、その名の通り、旬のいちごと気品ある薔薇をテーマに、テーブルいっぱいに華やかな世界を広げました。帝国ホテルの象徴「ロビーローズ」を表現した美しいスイーツはまさに圧巻。

単なる見た目の美しさだけでなく、セイボリーも非常に充実しており、食事としても満足できるバランスの良さが特徴でした。
きめ細やかなサービスと、約30種類の紅茶が飲み放題というドリンクの質の高さも健在。五感で楽しむ、帝国ホテルならではの「華麗」と「洗練」が凝縮された、特別なアフタヌーンティー体験となりました。

夏のアフタヌーンティー
アフタヌーンティーOcha(開催年:2024年5月1日 ~ 2024年6月30日)

この日本茶プランは、通常の豊富な紅茶メニューに加え、一保堂が厳選した4種類の日本茶が3時間飲み放題という、これまでにない贅沢な体験を提供。独特の燻製香が魅力の「煎り番茶」など、普段はなかなか出会えない個性豊かな日本茶を存分に堪能できる貴重な機会となりました。
ティーフーズもまた、「和の革新」をテーマに、目と舌を楽しませる逸品揃い。アフタヌーンティーの概念を覆すような「ポークカツレツのひつまぶしスタイル」や、和の心と洋の感性が融合した「ほうじ茶キャラメルラテ&黒豆きな粉のお団子」は、斬新なアイデアと計算された美味しさに驚きの連続でした。


もちろん、主役級の存在感を放つ濃厚な「抹茶スコーン」や、金箔が輝く「抹茶フラン」、隠れたサプライズが楽しい「ドーム シトラス 抹茶ムース」など、細部にまで帝国ホテルの美意識と職人技が光る、感動的なスイーツの数々も堪能できました。

この特別なコラボレーションは、帝国ホテル内に「東光庵」という茶室があり、そこで長年一保堂のお茶が使用されてきたという深いご縁が背景にあるとホテルマンの方から伺いました。
長年にわたる信頼関係から生まれた今回の日本茶アフタヌーンティーは、まさに唯一無二の体験であり、「和のアフタヌーンティー」の新時代を告げるようなイベントだと強く感じました。

冬のアフタヌーンティー
フィースト アフタヌーンティー(開催年:2024年11月1日 ~ 2025年1月14日)

「フィースト(Feast)」とは「祝宴」や「ごちそう」を意味します。「フィースト アフタヌーンティー」は、1890年の開業以来受け継がれるフランス料理の伝統が息づく、ホリデーシーズンにふさわしい特別なプランです。
数ある品々の中でも、特に印象的だったのは「骨付きチキンのフライパプリカ」です。白いフリルの持ち手の紙が付いたそのビジュアルは、まさに子どもの頃に「ご馳走だ!」と憧れた姿そのもの。見た目にも楽しい一品でした。


また、正統派ドレスデンスタイルの「シュトレン」は、その並々ならぬ手間暇に感動しました。ラム酒とブランデーに5種類のドライフルーツと2種類のナッツを漬け込み、なんと2ヶ月もの期間をかけて熟成させているとのこと。この深い味わいは、帝国ホテルならではの卓越した技術と伝統があってこそ。まさにホリデーシーズンを彩る、贅沢な味わいでした。

インペリアルラウンジアクアのアフタヌーンティーよくある質問
- Q1. セイボリー多めのアフタヌーンティーを探しているのですが、帝国ホテルはどうですか?
-
A. はい、帝国ホテル東京『インペリアルラウンジ アクア』のアフタヌーンティーは、スイーツだけでなくセイボリーも非常に充実しているのが大きな特徴です。一般的にスイーツ中心のホテルが多い中、帝国ホテルではまるでコース料理のような満足度の高いセイボリーが提供されます。甘いものが苦手な方や、軽食としても楽しみたい方にこそ、心からおすすめできるバランスの取れたラインナップとなっています。11時半から利用できるのでランチにもぴったりです。
- Q2. ドリンクのおかわり(飲み替え)は自由にできますか?
-
A. はい、ご安心ください。帝国ホテル東京『インペリアルラウンジ アクア』のアフタヌーンティーでは、約30種類もの豊富なドリンクメニューを、時間内であれば自由に飲み替え(おかわり)いただけます。ホットはポットで提供され、一杯目をスタッフの方が注いでくれるサービスも魅力です。日本紅茶協会主催の「おいしい紅茶の店アワード」で永年受賞歴を誇るほど、紅茶の淹れ方も完璧なので、様々な種類を存分にお楽しみください。
- Q3. スコーンは食べきれなかった場合、持ち帰ることはできますか?
-
衛生上の観点から、提供された飲食物の持ち帰りは原則としてお断りしているホテルがほとんどです。
しかし、私自身のこれまでの経験では、お声がけした際に持ち帰りを許可いただけた時と(2024年12月フィーストアフタヌーンティー)、お断りされた時(2024年5月 アフタヌーンティーOcha)と両方のケースがありました。これは、提供されている品物の種類や、その時の状況、あるいはスタッフの方のご判断によるものと思われます。
もし、どうしても食べきれずに持ち帰りを希望される場合は、まずは丁寧にスタッフの方にご相談されることをお勧めします。ただし、持ち帰りが保証されているわけではないことをご理解いただけますと幸いです。
- Q4. アフタヌーンティー以外で、スコーンなどを購入できる場所はありますか?
-
A. はい、ございます!アフタヌーンティーで提供されるスコーンは帝国ホテル東京 本館1階ホテルショップ「ガルガンチュア」にて購入が可能です。お土産やご自宅用として、ホテルの味をお持ち帰りいただけます。
- Q5. ドレスコードはありますか?
-
A. インペリアルラウンジ アクアに明確なドレスコードの指定はありませんが、スマートカジュアルを推奨しています。Tシャツ、ハーフパンツ、サンダルなどのカジュアルすぎる服装は避け、他のお客様との調和を意識した装いをおすすめします。ホテルの雰囲気に合わせた、少しお洒落をしていくと、より一層優雅な時間を過ごせるでしょう。
- Q6. 予約は必須ですか?窓側席を指定することはできますか?
-
A. 人気のアフタヌーンティーは特に、事前予約が必須です。特に週末や祝日、限定コラボプランの期間中は非常に混み合いますので、早めの予約をおすすめします。窓側席は、窓側確約プランのお申し込みがおすすめ。予約時にリクエストすることは可能ですが、確約ではありません。当日の状況によってご希望に添えない場合もありますので、ご了承ください。
まとめ:3年通った私が語る!帝国ホテルアフタヌーンティーが選ばれる理由と唯一無二の魅力
帝国ホテル東京のアフタヌーンティーは、私が3年間通い続けるほど、他では味わえない特別な魅力で溢れています。
- 「伝統」と「革新」の絶妙なハーモニー 帝国ホテルといえば、長年愛されてきた王道の洋食がやっぱり絶品。アフタヌーンティーでもその揺るぎない美味しさは健在です。でも、ただ伝統を守るだけじゃないのがすごいところ。思わず唸ってしまうような斬新なスイーツやセイボリーが登場したりと、常に新しい挑戦で私たちを驚かせてくれます。
- 日本の迎賓館としての「格式」とキャラクターコラボの「遊び心」 日本の迎賓館としての歴史と格式を持つ帝国ホテルだからこそ、今も本格的な英国フェアを開催するなど、その本物志向は揺らぎません。かと思えば、細部にまでマニアックなこだわりを見せるキャラクターコラボレーションまで手掛けるんですから、その懐の深さには脱帽です。「昔から変わらない安心感」と「常に進化する驚き」が同時に味わえるのは、他にはない帝国ホテルならではの魅力だと断言できます。
- 「王道」を極めたドリンクセレクト 紅茶のセレクトも同様に「王道」を大切にしており、フレーバードティーが苦手な方や、奇をてらったお茶よりも昔ながらの確かな味わいを好む方には、きっと満足いただけるはずです。
- 高いのホスピタリティ帝国ホテルには老舗としての「格」がありながらも、どんなお客様でも温かく受け入れてくれる「包容力」があります。細部にまで気を配るホテルスタッフの「おもてなし」の精神が、誰もがリラックスして優雅な時間を過ごせる雰囲気を作り出していて、そこが私はたまらない魅力だと感じています。
- 「今」だけの特別な体験:大規模再開発計画 さらに、現在、帝国ホテル東京は新たな未来を切り拓くための壮大な構想を進行中です。三井不動産と協力し「TOKYO CROSS PARK構想」(内幸町一丁目街区の再開発計画)のもと、大規模な再開発プロジェクトを進めています。この計画にはホテルの建て替えだけでなく、オフィスや商業施設も含まれ、日比谷公園と一体化した新たな街づくりを目指しています。この大規模な再開発に伴い、現在のこの場所、この空間でアフタヌーンティーを体験できるのも、実は限られた時間となります。その意味でも、今この「歴史の転換点」にある帝国ホテルのアフタヌーンティーを体験することは、まさに唯一無二の価値があると言えます。
他のホテルを多く利用してきた私から見ても、帝国ホテルのアフタヌーンティーは総合的な満足度と安心感で群を抜いています。
