クリスマスや記念日におすすめのAT
afternoon tea

【2026最新】マリアージュフレール銀座松屋通りアフタヌーンティー体験記|100種飲み放題のペアリングとガレットデロワ(ROYAL FAIRY TEAS)

2026年最新 マリアージュフレール銀座松屋通り店 アフタヌーンティー「ROYAL FAIRY TEAS」。スイーツ4種と限定ガレット・デ・ロワ、100種類の紅茶飲み放題のテーブルセッティング全景。
lemon

あけましておめでとうございます。2026年の紅茶始め。 私がマリアージュフレール銀座松屋通り店の扉を開けるのは、2022年の夏から数えてこれで14回目になります。ニューイヤーのアフタヌーンティーへの参加は、今年で3回目です。

今回のテーマは「ROYAL FAIRY TEAS(ロイヤルフェアリーティー)」

正直なところ、クリスマスとニューイヤーのどちらにするか迷ったのですが、12月は開催日が少なく、今回は新年を選びました。

本記事では、これまでにマリフレの紅茶やお茶を85種類以上味わってきた私が、「100種類以上の飲み放題(フリーフロー)」という贅沢すぎるシステムをどう攻略したのか。

単なるメニュー紹介ではなく、「なぜその料理にその紅茶を合わせたのか?」というペアリングの論理と、味の感動を余すところなくレポートします!

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【2025-26】マフィアージュフレール アフタヌーンティー「ロイヤルフェアリーティー」プラン概要

マリアージュフレール銀座松屋通り店のアフタヌーンティーはロンドンのコヴェントガーデン店と同様の「シルバー製のアフタヌーンティータワー」でサーブされる特別な仕様です。

銀座の裏通りにいながら、英国の伝統とフランスの紅茶文化が融合したひとときを楽しめます。食事の内容は、すべてに「お茶」が使われたマリアージュ・フレールならではの構成です。

  • セイボリー(4種): お茶を使ったアミューズ ブーシュなど
  • スイーツ(4種): お茶を使ったガトー
  • スコーン(2種): プレーンと、お茶を使ったスコーン
  • ティー フリー フロー(飲み放題)
項目詳細
開催店舗銀座松屋通り店(2F サロン・ド・テ)
※すずらん通りの本店ではありません
開催期間【2025年 12月】
6(土)・7(日)・13(土)・14(日)
【2026年 1月〜2月】
1/10(土) ~ 2/1(日)の土日祝
時間(3部制)①12:00~ ②13:00~ ③14:00~
※スタートから2時間制(L.O. 30分前)
価格(税込)1名利用:13,200円
2名以上:12,100円(1名あたり)
※3名以上の場合は事前入金が必要
予約電話予約必須(03-3564-1854)
※1名から予約可能

マリアージュフレール銀座松屋通り店に到着

銀座松屋通り店は、すずらん通りにある本店に比べると歴史は浅く、長年のファンでも「こんな静かな別邸があったの?」と驚く穴場的な存在です。

大きな窓から銀座の街のエネルギーを取り込むオープンな空間設計で、コロニアル風のインテリアにブランドの精神である『冒険心』が色濃く漂っています。

入店直後、ショーケースの中で異彩を放っていた「黒いガレット・デ・ロア」。気になるけど、アフタヌーンティーもボリューミーだからなぁ。

マリアージュフレール銀座松屋通り店のショーケースに陳列された2026年の黒いガレット・デ・ロアとポスター。
期間限定の黒いガレット・デ・ロアはマリアージュフレールを代表する紅茶マルコポーロを使用。

今回ご案内いただいたのは、こちらのお席です。

マリアージュフレール銀座松屋通り店2階の窓際席。シルバーの3段スタンドと白い胡蝶蘭が置かれ、大きな窓の外には銀座の街並みとスターバックスが見える開放的な空間。
マリアージュフレール銀座松屋通り店2階の窓際席。

銀座の街を見下ろす窓際の特等席。向かいにはスターバックスも見えます。テーブルにはすでに、ロンドン・スタイルの象徴である「シルバーの3段スタンド」が静かにスタンバイしていました。

席に着き、まず手渡されたのは今回の特別なメニュー。

2026年ニューイヤーのテーマは「ROYAL FAIRY TEAS(ロイヤルフェアリーティー)」です。

「AFTERNOON TEA - ROYAL FAIRY TEAS 2025」と記された、マリアージュフレールの公式メニュー。
2025年12月から2026年2月にかけて開催される限定メニュー。表紙にはアンリ・マリアージュの詩が引用されています。

最初は単に『ロイヤル=豪華な』という意味かと思っていましたが、メニューの茶葉を見て気づきました。

  • ノエル ロワイヤル(王)
  • ノエル インペリアル(皇帝)
  • ノエル マジェステ(陛下)
  • ノエル プリンシエ(王子)
  • ロワ(王)デ アールグレイ

まさに『紅茶のロイヤルファミリー』が一堂に会した、新年にふさわしい最強の布陣!

これに気づいた瞬間、このアフタヌーンティーの楽しみ方が『味見』から『謁見』に変わりました笑

マリアージュフレール銀座松屋通り店のアフタヌーンティーの飲み放題は2時間制

マリアージュフレール銀座松屋通り店のアフタヌーンティーは、100種類以上の豊富なティーリストから選べるお茶や紅茶が楽しめる2時間制飲み放題(ラストオーダー30分前)のフリーフローシステムです。

¥1,650を超える高級銘柄も、差額を払えば自由に選べるのが嬉しいポイントです。

紅茶のプロであるギャルソンに相談しながら、ティーフーズにぴったりの一杯を探せます。

ホットはポットティーで、マリアージュフレールを代表するポット「アール・デコ」で提供されます。

マリアージュフレールのティーサロンを象徴するティーポット「アール・デコ1930」。鏡面仕上げのステンレス製保温カバーに覆われた球体のフォルムで、注ぎ口と持ち手は白い陶器で作られている。テーブルの景色が映り込むほど美しく磨き上げられている。

アイスでもホットでも通常より少なめの量で提供されるため、様々な種類を試すことができます。ティーペアリングの研究にぴったりです。

マリアージュフレール銀座松屋通り店のアフタヌーンティーメニュー表。「MARIAGE FRÈRES AFTERNOON TEA COLLECTION」と題され、ティーリストから好みのお茶を選べるフリーフローのシステムや、基準額を超える銘柄は差額で楽しめる旨が記載されている。下部には「パリ、ロンドンのマリアージュ フレール同様、シルバー製のアフタヌーンティータワーでサーブいたします」との注釈がある。
マリアージュフレール銀座松屋通り店のアフタヌーンティーメニュー表。

マリフレの「ロイヤルフェアリーティーアフタヌーンティー」いざを実食

ティーモクテル

席に着き、アフタヌーンティーの幕開けを飾るのは、息を呑むほど鮮やかな青いティーモクテルです。「お茶=茶色・黄色」という固定観念を、最初の一杯で鮮やかに裏切ってくる、いかにもマリアージュフレールらしい演出です。

銀座松屋通り店の窓際で輝く、鮮やかな青色のティーモクテル「ノエル インペリアル」。
TEA MOCKTAIL WITH ‘NOËL IMPÉRIAL’
青茶(ブルーティー)が銀座の街に神秘的な色が映えます。
ティーモクテルの概要

ベルガモットや煌めくスパイスの気品ある香りの‘ノエル インペリアル’のティー モクテル

  • 価格: ¥1,870(税込)
  • 特徴: ノンアルコール対応

お茶を使ったセイヴォリィ

マリアージュフレール銀座松屋通り店のアフタヌーンティー「セイヴォリィ」4種盛り合わせ。
運ばれてきた瞬間、テーブルが華やぐ4種類のセイヴォリィ

100種類の中から、ギャルソンと相談してセイヴォリィとペアリングしたのはこちら。

  • ブラックシルク
  • アールグレイ ビューティー

タイプがガラッと違うお茶を2種類セレクトすることにしました。

候補としてこんなお茶の提案もありました。フルール ド ダージリン、オランジュ アンジェリク、アイ ハブ ア ドリーム。

1、ノエル ロワイヤル’ の芳醇な香りを纏ったビジュー

「ノエル ロワイヤル」の紅茶を使った、スモークサーモンとビーツの「ビジュー」。 キャプション: BIJOU(ビジュー):その名の通り宝石のような一品。スモークサーモンとビーツの赤いグラデーションに、金箔が輝きます。
ノエル ロワイヤル’ の芳醇な香りを纏ったビジュー

使用茶葉: 紅茶 ‘ノエル ロワイヤル’

食材: スコットランド産スモークサーモン、ビーツ、フランボワーズで誂えて

真っ赤な食材を宝石に見立てた、おめでたい新年にひときわ目を引くセイヴォリィです。 土台はトマトを練り込んだカナッペ、その上にハーブチーズとスコットランド産サーモン、そしてお茶を纏ったビーツ。トップにはフランボワーズが飾られています。

口に入れると、塩味、酸味、そしてお茶の香りが一体となり、まさに「マリアージュフレールらしい複雑甘美さ」を堪能できます。

ペアリング攻略: この一品は、新作「UME CHA 2026」との相性が抜群でした。お茶のまろやかな味わいがサーモンの脂を包み込み、ベストバランスを生み出します。

2. エスプリ ド ノエル’ 香る祝祭のツリー仕立て

エスプリ ド ノエル」の香りをまとった、鴨のリエットと馬鈴薯のムースリーヌによる「祝祭のツリー」。
エスプリ ド ノエル’ 香る祝祭のツリー仕立て

使用茶葉: 紅茶 ‘エスプリ ド ノエル’

食材: 鴨のリエットと馬鈴薯のムースリーヌ、オレンジのコンディマン

雪が降り積もったホワイトツリーに見立てたセイヴォリィ。 まず私の目を釘付けにしたのは、トップにあしらわれている黒い粒は「エスプリ ド ノエル」の茶葉です。この「食べる茶葉」のビジュアルだけで、紅茶党はテンションが上がります。

ツリーの正体は、バターをたっぷり使ったリッチな馬鈴薯のムースリーヌ(マッシュポテト)。口当たりは驚くほどなめらかです。 そしてナイフで切ると、タルト生地の中に「鴨のリエット」が隠れていました。

「鴨の脂」と「バター」という、ともすれば重くなりすぎる濃厚な味わいを、ソースに使われたオレンジコンディマンの酸味と、「エスプリ ド ノエル」のスパイシーな香りが華やかに引き締めています。

ペアリング攻略:

ブラックシルクの料理のコク×紅茶のコク。中国紅茶の深みが鴨の脂と重なり、「重低音」のように響き渡ります。

アールグレイ ビューティーは烏龍茶ベースのタンニンとベルガモットが、バターで重くなった口内を一瞬でリセットしてくれました。

3. ロワ デ アールグレイ’ の高貴な香りを放つパースニップのブランマンジェ

「ロワ デ アールグレイ」の香るパースニップのブランマンジェと、天使の海老が入ったヴェリーヌ。
ロワ デ アールグレイ’ の高貴な香りを放つパースニップのブランマンジェ

使用茶葉: 紅茶 ‘ロワ デ アールグレイ’

料理: ‘ロワ デ アールグレイ’ の高貴な香りを放つパースニップのブランマンジェ

食材: ニューカレドニア産天使海老をグラスに浮かべて

感動したのは、トップにあしらわれた「ロワ デ アールグレイ」の茶葉そのものです。 なめらかなブランマンジェと一緒に口に入れると、ソテーされた天使の海老のプリッとした食感と、茶葉のカリッとした食感がリズムを生み出します。

ペアリング攻略:

アールグレイ ビューティーはブランマンジェ特有のぽってりとした甘みとなめらかさに、烏龍茶特有の「乳液のようなとろっとした質感」が驚くほど馴染みます。また、海老の持つ甘みと旨みにも、青茶は相性抜群です。

4. アレクサンドラ ダヴィッドネール’ が旅と冒険に誘う仔牛のテリーヌ

「アレクサンドラ ダヴィッドネール」の紅茶を使った仔牛のテリーヌ。 テリーヌの上には、ロマネスコの緑、ピスタチオ、そして妖精の帽子のような赤いプティポワプロン(ミニパプリカ)が飾られ、食べるのが惜しいほどの可愛らしさです。
アレクサンドラ ダヴィッドネール’ が旅と冒険に誘う仔牛のテリーヌ

使用茶葉: 紅茶 ‘アレクサンドラ ダヴィッドネール’

食材: プティポワプロンのピクルス、ロマネスコ、ピスタチオを冠して

お皿の上に現れたのは、まるで「四角いお庭」。 テリーヌの上には、ロマネスコの緑、ピスタチオ、そして妖精の帽子のような赤いプティポワプロン(ミニパプリカ)が飾られ、食べるのが惜しいほどの可愛らしさです。

しかし、その背景にあるストーリーは非常に硬派で知的です。 使われている茶葉「アレクサンドラ ダヴィッドネール」は、元オペラ歌手であり、東洋学者、哲学者、そして冒険家として生きた実在の女性に敬意を表して作られた銘柄。 こんな「知的な女性」のためのブレンドを作れるのは、歴史と文化を背負うマリアージュフレールだけでしょう。

肝心のお味は、まさに彼女の人生そのもの。 コショウ、クローブ、ジンジャー、シナモン、カルダモンをブレンドなど、チャイを思わせる複雑なスパイスが効いており、これが仔牛の旨味と完璧に調和します。

「お肉にはスパイス」という定石を、紅茶で表現しているのがニクい演出です。

ペアリングの正解:

スパイシーなテリーヌに、ブラックシルクの持つコクを重ねることで、お肉の深みがグッと強調されます。 冒険家のスパイシーさと、シルクの重厚感。物語を感じるペアリングとなりました。

マリアージュフレールのスコーン

マリアージュフレール銀座松屋通り店のアフタヌーンティーで提供される2種類のスコーン。右はレーズン入りの「スコーン パリジャン」、左は店舗限定の紅茶「ウエディング インペリアル」を使用したチョコレートスコーン。奥には紅茶のジャム(ノエル アムール)とバターが添えられている。
左が銀座松屋通り店限定、チョコとキャラメルが香る「ウエディング インペリアル」のスコーン。右は伝統の「スコーン パリジャン」。奥に見えるのが紅茶ジャムです。

さて、いよいよ中段のスコーンです。

マリアージュ フレールのスコーンパリジャンと銀座松屋通り店限定スコーン

1. スコーン パリジャン(SCONES PARISIEN with raisins)

  • 特徴: パリ、ロンドンでも人気の伝統的なレーズンスコーン

2. ‘ウエディング インペリアル’ 香るチョコレートのスコーン(‘WEDDING IMPÉRIAL’ tea scones)

  • 特徴: 【銀座松屋通り店限定】
  • 味わい: 愛の讃歌 紅茶 ‘ウエディング インペリアル’ の香りとチョコレート

コンディメント

  • マリアージュ フレールの紅茶のジャム(Tea Jellies)
  • バター(butter)

マリアージュフレールはフランスのお店だからパンっぽいかな?と想像する方もいるかと思いますが、 外はサクッ、中は絶妙にねっちり。 かなり正統派のイングリッシュスタイルに近いです。さすが、ロンドン・コヴェントガーデンにお店を構えるだけありイギリスっぽさを意識しています。

ですが、イギリスの定石である「クロテッドクリーム&苺ジャム」ではなく、あえて「バター&紅茶のジェリー」を合わせるところがマリフレ流。

マリアージュフレール銀座松屋通り店のアフタヌーンティーで提供されるフランス産バター。白磁の容器に入ったキューブ状のバターと、伝統的なロゴが入った蓋、手前には焼きたてのスコーンの一部が写っている。
フランス産のバターは、あえて無造作なキューブ型で。スコーンの熱で少し溶かして、紅茶のジェリーと一緒に口へ運ぶと至福。

マリアージュフレール特製の「紅茶のジャム」はプラン毎に変わります。 今回は「ノエル アムール」という銘柄なんです。これがもう、スパイシーで甘くて最高です。

スプーンですくったマリアージュフレールの紅茶のジャム「ノエル アムール」。琥珀色のゼリーの中に、スパイスと茶葉の粒が閉じ込められ、光を受けて宝石のように輝いている。
見てください、この透明感。中には茶葉とスパイスが閉じ込められています。ジャムというより、もはや「食べる紅茶」です。

伝統的な食感(イギリス)と、美食的なアプローチ(フランス)。 このスコーンは、イギリスとフランス、海を越えた二つの文化が融合した、新しい食体験なんですね。

1・スコーン パリジャン

スコーン パリジャン」 はレーズン入り。 日本ではあまりみかけなくなりましたが、パリやロンドンでは今も不動の一番人気らしいんです。小麦の香ばしさにレーズンの甘み……これはもう、変化球なしで「アッサム系」の紅茶を合わせるのが正解!

マリアージュフレールのアフタヌーンティーで提供された、丸く焼き上げられた定番スコーン「スコーンパリジャン」。表面はつややかな焼き色で、中はふっくらとした印象。
フランスとイギリスで人気のスコーンパリジャン

2・銀座松屋通り店限定の紅茶スコーン「ウエディングインペアリアル」

私が一番テンション上がったのがこちら!銀座松屋通り店限定の紅茶スコーン。今回は「ウエディングインペアリアル」のスコーンです。

銀座松屋通り店限定のチョコレートスコーン。生地には「愛の讃歌 紅茶 ‘ウエディング インペリアル’」が練り込まれ、側面からたっぷりのチョコレートチップが覗く。表面は焼き色がついており、中央には狼の口のような割れ目がある。
銀座松屋通り店限定の紅茶のスコーン。今回は「ウエディングインペリアル」の茶葉を使用。
チョコチップがたっぷりキャラメルがしみしみ。

ウエディング インペリアルは チョコとキャラメルの香りがする茶葉が練り込まれていったので、口に入れるとカカオの香りがフワッと広がります。

今回の限定スコーンは、チョコとキャラメルが香る「ウエディング インペリアル」。 普通なら、紅茶も同じ「ウエディング インペリアル」を合わせて、チョコ×チョコの同調を楽しむのがセオリーです。

しかし、これまでの経験上、同調は悪くないけどハッとする驚きはないんですよね。

そこで、ギャルソンに相談をしたところ「コロンビアン ブレックファースト チャイ」を紹介されました。

なぜ、このお茶が正解だったのか?

もし同系で合わせていたら、口の中が「甘い×甘い」で埋め尽くされていたでしょう。 しかし、彼が選んだこのチャイには、茶葉に「カカオ豆」と「コーヒー豆」がブレンドされています。

  • スコーンの甘さ に対して コーヒーのほろ苦さ(ロースト感)
  • バターのコク に対して スパイスのキレ

「同調させればいい」なんて単純な話じゃなかったです。 マリフレの紅茶と食べ物の設計図は、もっと複雑で立体的です。

ペアリング考察:甘さを甘さで塗り重ねる「足し算」ではなく、甘さを苦味で引き締める「引き算」のペアリング。 「コロンビアン ブレックファースト チャイ」の持つビターな骨格が、スコーンの輪郭を驚くほど鮮明にしてくれました。

お茶を使ったスウィート

マリアージュフレール銀座松屋通り店のアフタヌーンティー「ROYAL FAIRY TEAS」のスイーツ4種盛り合わせ全景。左から時計回りに、パリパリの生地の「クルスタッド」、真っ赤なリンゴ型の「タルトポンム」、グラスに入った文旦の「ヴェリーヌ」、苺が乗った「ビュッシュ フレンチ ノエル」。
「ASSORTMENT OF SWEET(お茶を使ったスウィート)」

いちごのミルキーさ、爽やかな文旦、艶やかなりんごのチーズケーキ、そしてパリパリのパイ皮に包まれたマロングラッセ……。 かなり個性の異なる4種類のスイーツを、たった1種類のお茶で受け止めるのは、正直不可能です。

そこでギャルソンに選んでもらったのが、この2つ。

  • モンダンドシヌ(ベトナム)
  • エセルウォルド(アッサム)

全くタイプの違うこの2種類のお茶と紅茶が、それぞれのスイーツとどう響き合うのか。レポしていきます。

1. 緑茶 ‘ノエル プリンシエ’ 輝く文旦のヴェリーヌ

マリアージュフレールのグラスデザート「緑茶 ‘ノエル プリンシエ’ 輝く文旦のヴェリーヌ」。透明なグラスの中に、フレッシュな文旦の果肉、抹茶のスポンジやクリーム、ピスタチオが層になり、白いメレンゲの棒が飾られた美しいパフェ仕立て。
緑茶 ‘ノエル プリンシエ’ 輝く文旦のヴェリーヌ

使用茶葉: 緑茶 ‘ノエル プリンシエ’

食材: 文旦(ポメロ)、パフェ仕立ての層

グラスの中は小さなパフェ仕立て。緑茶「ノエル プリンシエ」のフレーバーに、抹茶の苦味、ピスタチオのコク、そしてサクサクのメレンゲ。そこに文旦の爽やかな酸味が重なります。

ペアリングの考察: これには緑茶「モンダンドシヌ」が抜群でした。 同じ「緑」の属性を持つ抹茶やピスタチオと共鳴するのはもちろん、このお茶特有の「野生の蜜」のような香りが、文旦の酸味を優しく包み込みます。

2. 魔法がかかった甘美なマロングラッセをとじ込めて 香るクルスタッド

マリアージュフレールのスイーツ「青茶 ‘ノエル インペリアル’ 香るクルスタッド」。薄いパートフィロ生地が幾重にも重なり、花のように美しい造形。中にはマロングラッセが包まれており、トップには紫色のエディブルフラワーが飾られている。
魔法がかかった甘美なマロングラッセをとじ込めて 香るクルスタッド
  • 使用茶葉: 青茶 ‘ノエル インペリアル’
  • 食材: マロングラッセ、クルスタッド(パリパリの生地)

クルスタッド」は、フランス南西部の郷土菓子(中東が起源とも言われる)で、春巻きの皮のような極薄の生地が特徴。

パリパリと崩れる繊細な食感がたまりません。中にはマロングラッセとグリオットチェリーが隠れており、ほっこりと甘く、まるで上質な「和菓子」のよう。でも、チェリーの酸味が「これはフランス菓子だ」と主張してきます。

ペアリングの考察: ここは力強いアッサム「エセルウォルド」の一択です。 バターを含んだ生地と栗の甘さを、アッサムのモルティーなコクがしっかりと受け止め、油分を流してくれます。

3. 魅惑のタルトポンム

マリアージュフレールのスイーツ「ルイボスティー ‘ノエル マジェステ’ を秘めた魅惑のタルトポンム」。艶やかな真っ赤なグラサージュでコーティングされた、リンゴの形のムースケーキ。タルト生地の上に乗っており、軸に見立てたチョコと赤い花びらが添えられている。
魅惑のタルトポンム
  • 使用茶葉: ルイボスティー ‘ノエル マジェステ’
  • 食材: リンゴ(タルトポンム)、ふわりと漂う華やかな香り

「魅惑」という名がこれほど似合うスイーツはありません。 艶やかな赤い果実 の正体は、なめらかなチーズケーキ。中にはルイボスティー「ノエル マジェステ」とローズウォーターの香りが閉じ込められており、複雑で妖艶な味わいです。

ペアリング考察:少し残っていたコロンビアン ブレックファースト チャイを合わせてみたところ。トロトロのりんごとチーズのコクに、チャイのスパイスとコーヒーの苦味が溶け合い、信じられないほど美味しい! 「バラとリンゴ(華やか)」×「コーヒーとスパイス(ビター)」の対比が、互いを引き立て合う最高のマリアージュでした。

4. 華やぐビュッシュ フレンチ ノエル

マリアージュフレールのケーキ「紅茶 ‘パリ ギンザ’ 華やぐビュッシュ フレンチ ノエル」。断面にベリーが混ざったピンク色の生地に、白いクリームとフレッシュな苺のスライス、雪の結晶を模したホワイトチョコレートがトッピングされている。
華やぐビュッシュ フレンチ ノエル
  • 使用茶葉: 紅茶 ‘パリ ギンザ’
  • 食材: ストロベリーなど

最後は、紅茶「パリ ギンザ」を使ったビュッシュ。 ラズベリーと苺のミルキーな味わいは、誰もが好きな王道の味です。面白かったのはその食感。生地が少し「クニュッ」としていて、ダックワーズともメレンゲとも違う、モチモチとした弾力がクセになります。

ペアリングの妙: ここでも緑茶「モンダンドシヌ」が輝きました。 ベリーの甘酸っぱさとミルクのコクを、緑茶の清涼感がスッと切ってくれる。「至高」と呼びたくなる、清々しいフィナーレでした。

番外編:黒い王様との運命の出会い「ガレット・デ・ロワ」

アフタヌーンティーだけでも大満足……のはずだったのですが、 ショーケースに鎮座する、漆黒の「ガレット・デ・ロワ」がずっと気になっていました。

こちらは「テイクアウトは不可」とのこと。 ならば、ここで食べるしかありません。

すでにお腹はいっぱいでしたが、マニアとしてこの一期一会を素通りすることはできませんでした。

マリアージュフレールの期間限定スイーツ「マルコポーロのガレット・デ・ロワ」。漆黒のパイ生地は表面が艶やかにキャラメリゼされ、美しい層を描いている。白い皿の上で圧倒的な存在感を放つ1カット。
MARCO POLO GALETTE DES ROIS
「マルコポーロ」を使用しています。ニューイヤーの期間にしか味わえない、テイクアウト不可の幻の味です。

マリアージュフレールの代名詞「マルコポーロ」の茶葉を使用した、香り高き黒いパイです。フォークを入れると、ハラハラと崩れる繊細なパイ生地。 口に入れると、夢のように美味しかった!

フォークで持ち上げられた黒いガレット・デ・ロワの断面。幾重にも重なる薄い黒いパイ生地の中に、しっとりとした茶色のアーモンドクリームが詰まっており、アクセントの赤いベリーが見える。
サクサクのパイ生地と、しっとりしたダマンド。中には赤いベリーが隠れており、マルコポーロの香りと酸味が共鳴します。

サクサクの層の中から、しっとりとしたアーモンドクリーム(フランジパーヌ)が現れ、マルコポーロの甘い花と果実の香りが鼻に抜けます。 断面に見える赤いベリーの酸味が、濃厚なクリームのアクセントになっていました。

ここでのペアリングは、ギャルソン推奨の「ヒマラヤンピーチ」です。

これまでのスイーツで身体中が甘くなっていたので、あえて「重厚な紅茶」ではなく、「あっさりとした桃の香り」を提案してくれました。

これが、大正解でした。

ペアリングの考察:ガレット・デ・ロワの濃厚なバターとアーモンドのを、ピーチの香りがする紅茶が優しく洗い流してくれます。

実は私、2023年のニューイヤーでもガレット・デ・ロワをいただき、その時はフェーヴという陶器の人形を引き当てたんですが、残念ながら今年は入っていませんでした。

しかし、この「期間限定の味」を味わうことが出来たことこそ最高の幸運。良い新年のスタートを切ることが出来たと思います!

ロイヤルフェアアリーテールアフタヌーンティーのペアリング銘柄リスト

【TE8726】 UME CHA 2026 (ウメ チャ 2026)

マリアージュフレールの2026年干支銘柄「UME CHA 2026(ウメ チャ 2026)Ref. TE8726」。白磁のティーカップに注がれた、透明感のある美しい水色のブラックティー。
UME CHA2026年

商品番号: Ref. TE8726

特徴: 毎年登場の梅の花をイメージしたUME CHA。2026年はブラックティーです。カップに注ぐと、梅の花をイメージしたまろやかな香り、水色も紅梅を思わせます。

2. ブラック シルク (BLACK SILK)

マリアージュフレールの紅茶「ブラック シルク (BLACK SILK) Ref. T2004」。ブランドロゴが入った白いティーカップに注がれた、深みのある琥珀色の紅茶。水面は艶やかで、シルクのような滑らかな質感が伝わってくる。
ブラックシルク
  • 商品番号: Ref. T2004
  • 特徴: 雲南省の茶葉。ストレートティーで茶葉本来の力強い風味のある紅茶です。

3. アールグレイ ビューティー (EARL GREY BEAUTY)

マリアージュフレールのフレーバードティー「アールグレイ ビューティー (EARL GREY BEAUTY) Ref. T80061」。白いティーカップに注がれた紅茶の水色は深みがあり、ロゴ入りのソーサーに乗っている。
アールグレイビューティー

商品番号: Ref. T80061

特徴: 珍しい「青茶(ウーロン茶)」ベースのアールグレイ。中国の青茶にベルガモットの香りを合わせています。青茶特有のまろやかさとベルガモットの爽やかさが融合した、新感覚のアールグレイです。

4. コロンビアン ブレックファースト チャイ (COLOMBIAN BREAKFAST CHAI)

マリアージュフレールの「コロンビアン ブレックファースト チャイ (COLOMBIAN BREAKFAST CHAI) Ref. T5311」をカップに注いでいる瞬間。アール・デコのポットから注がれる紅茶は、カカオやスパイスが溶け込んだ温かみのある琥珀色をしている。

商品番号: Ref. T5311

特徴: コロンビア産の紅茶に、カカオ豆、コーヒー豆、クローブやシナモンなどのスパイスをブレンドしたチャイ。モルティーな紅茶のコクに、コーヒーのほろ苦さとカカオの香りが加わった、ビターで力強い味わいの「大人のチャイ」です。

5. モンダンドシヌ (MONTAGNE D’INDOCHINE)

マリアージュフレールのベトナム産緑茶「モンダンドシヌ (MONTAGNE D'INDOCHINE) Ref. T4909」。白磁のカップに注がれた水色は、透明感のある淡い黄金色。奥にはペアリングされたスイーツ(ヴェリーヌとビュッシュ)が少し写り込んでいる。
モンダンドシヌ緑茶

商品番号: Ref. T4909

特徴: ベトナム北部の山岳地帯で収穫された緑茶。「インドシナの山」という名の通り、野生味あふれる力強さと、蜜のような甘い香りを併せ持ちます。サンダルウッド(白檀)やヘーゼルナッツ、ヌガーを思わせる複雑な香りが特徴です。

6. エセルウォルド (ETHELWOLD)

マリアージュフレールのアッサムティー「エセルウォルド (ETHELWOLD) Ref. T1539」。白磁のカップに満たされた、深く濃い赤褐色の水色(すいしょく)が、その力強いコクとモルティーな味わいを物語っている。ソーサーには銀のスプーンが添えられている。

商品番号: Ref. T1539

特徴: インド・アッサム地方の名門茶園「エセルウォルド農園」のシングルエステート紅茶。ゴールデンチップを多く含み、プラムのコンフィやローストしたカカオのような濃厚な甘みとコクがあります。ミルクティーにも最適な、正統派アッサムの傑作です。

7. ヒマラヤン ピーチ (HIMALAYAN PEACH)

マリアージュフレールの紅茶「ヒマラヤン ピーチ (HIMALAYAN PEACH) Ref. T8594」。白磁のカップに注がれた、透明感のある明るい黄金色の紅茶。ダージリン茶葉由来の輝きがあり、横にはシルバーのティーポットが見切れている。
ヒマラヤンピーチ

商品番号: Ref. T8594

特徴: ヒマラヤ山麓で育ったダージリンティーに、甘く熟した桃の香りをまとわせたフレーバードティー。ダージリン特有のクリスピーな渋みと、白桃のような瑞々しくベルベットのような香りが調和した、フルーティーで華やかな一杯です

8. ボレロ (BOLÉRO)

マリアージュフレールのフレーバードティー「ボレロ (BOLÉRO) Ref. T904」のアイスティー。氷がたっぷり入ったグラスに注がれた琥珀色の紅茶。背景には銀座松屋通りの街並みや向かいのスターバックスが見え、午後の優雅なひとときを感じさせる。
ボレロアイスティー

商品番号: Ref. T904

特徴: 「地中海の果物」をイメージした、マリアージュ フレールを代表するフレーバード ティー。白桃、アプリコット、イチジクの甘く芳醇な香りが重なります。ホットでも美味ですが、アイスティーにすることでその「なめらかさ」と「爽やかな果実味」が一層際立ち、喉の渇きを優雅に癒やしてくれます。

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まとめ

通い始めた頃は、「自分のペアリング知識を試したい」「あのお茶を飲んでみたい」という気持ちでした。

しかし、今回改めて気づいたのは、マリアージュ フレールの本当の楽しみ方は、ギャルソンに「委ねる」ことにあると。

彼らに選んでもらうことで、味わいはより立体的になり、自分一人では決して辿り着けない「多層的なマリアージュ体験」が生まれます。 今回は「ギャルソン神回」ともいうべき、完璧な味覚の旅を堪能できました。

福袋に入っていたお茶のおすすめペアリングを教えていただいたりと、本当に楽しいひとときでした。

予期せぬ「黒いガレット・デ・ロワ」との出会いもあり、これ以上ない2026年の幕開け。 今年もまた、マリアージュフレールで新しいお茶との出会いを楽しみたいと思います。

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マリアージュフレール銀座松屋通り店 店舗情報

マリアージュフレール銀座松屋通り店 店舗情報

【住所】東京都中央区銀座4丁目6−1 三和ビル 2F

【電話】03-3564-1854

【最寄駅からのアクセス】東京メトロ銀座駅

【営業時間】

お茶の量り売り 11時00分~20時00分
サロン ド テ  11時30分~20時00分

【定休日】無休

【公式HP】マリアージュフレール銀座松屋通り店

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ABOUT ME
ミス・レモン
ミス・レモン
幼い頃、ディケンズの『クリスマス・カロル』で描かれるクリスマスプディングやミンスパイといった英国菓子の描写に強く憧れていました。絵本の中だけの存在だと思っていたそれらが、紅茶教室で「実在する!」と知った時の深い感動こそが、私のアフタヌーンティー探求の原点です。

紅茶教室では紅茶の産地別の特徴や、ペアリング術、洋食器の知識、そしてアフタヌーンティーの歴史まで深く学び、今では、一口飲めばそのお店の紅茶が基本に忠実かどうかわかるほど。さらに英国菓子教室でも知見を広げ、2018年からは毎年欠かさず英国展へ足を運び、多様なスコーンや英国菓子の世界に触れる喜びに浸っています。

これまでに国内のホテルや紅茶専門店で100回以上のアフタヌーンティーを体験してきました。一度訪れたお店でも、変化や進化を捉えるために継続的に足を運び、その「解像度」を深めることを大切にしています。さらに、アフタヌーンティー体験をホテル業界全体の経営戦略という幅広い視点からも観察することで、他にはない多角的な視点と深い洞察で情報を発信しています。

アフタヌーンティーは、日常のストレスから離れ、素晴らしい体験を通じて美意識を磨き、人生を豊かにしてくれる最高の時間だと信じています。最高の非日常を求める皆様にとって、このブログが信頼できる「決定版」ガイドとなることを願っています。
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